感度の悪い?iPhone~
最近自宅でiPhoneを使用している時は無線LANモードにしているが、これがイマイチ感度が悪い。
左上を見て頂ければ分かるが、SOFTBANKの3Gは「バリ5」だが、無線LANの方はこんな感じで、3本のうち1本だけだ。
元々受信感度の悪いiPhoneなので仕方ないが、それでも、ナクソスのアプリを使って再生していると時々途切れるのが困る。
寧ろ、3Gの方が安定していたりする。
「感度が悪い」と言う事は要するに「データの送受信が遅い」と言う事になる。
例えて言うなら車の量は変わっていないのに道が細くなってしまい渋滞している様なもんだ。
渋滞しているだけなら良いが、時として道が届いてない場合もある。
我が家は一戸建の為、外の電柱から光ファイバーが2階へ入っているのだが、当然、光回線の端末からルータまでの有線ケーブルで繋ぐ物は全て2階に置いてある。
ちなみにルータはYAMAHAの物を利用しているのだが、残念ながらこれには無線LANの機能が無い。
その為このYAMAHAのルータから、別の無線LANルータを接続して階下等のPCを接続しているのだが、この状態の場合に何が問題となるかと言うと、電波の強さだ。
電波と言うのはアンテナを中心に輻射と言う形で放出されるが、無指向性と言うタイプを除けばある程度強い方向と言うのがある。
通常は1階の床面に置かれる事を想定されているので、普通は上の方へ向かって電波を放出すると考えて設計する為、この様なケースでは階下が繋がり難い事が多い。
特に、戸建住宅の場合は床と天井の間に入る断熱材によってはアルミが表面に使ってあったりすると、シールドの様になってしまい、いよいよ届き難い。
我が家のiPhoneもリビングまでは何とか大丈夫だが、そこへ続く次男の勉強部屋へ入ると写真の様に全く電波が届かなくなる。
この無線LANルータは以前使っていた物が壊れた為、急場で買い凌いだので安物だったのもあるが、電波の出力が弱い。
最近は階下で3台PCを使い、僕のネットブックはイマイチ無線LANの受信感度が悪く、同様に途中で接続が切れたりする為、以前から良さそうな物を探していた。
僕が最近気になっているのはこれだ。
Atermと言うのはNECの製品だが、NECと言えば、最近はパソコン屋さんと言うイメージだが、僕がハードウェアの設計をしていた頃は半導体メーカーと言う印象で、それも通信系や制御系の半導体は結構強かった印象だ。
それもその筈、この会社は明治時代にウェスタン・エレクトリックと言うアメリカの会社が作った日本初の合弁会社で、ウェスタン・エレクトリックはあの黒電話を作った会社だ。
まあ、こう言う関係で、無線技術は伝統的に強く、戦時中は軍の無線関係はこのNEC(日本電気)が一手にやっていたらしい。
恐らくこの様な事を知っている人は少なくなったが、そう言う意味で、通信技術に関しては横綱クラスで、このAtermの無線機能と言うのは侮れない筈だ。
自宅特に戸建だと無線機能が重要~
正直、ルータ機能だけを見れば特に魅力的な感じはしないのだが、事務所等と違って一般家庭では有線LANケーブルを引き回すのは難しいと言う意味では、無線機能は重要だ。
対応する無線の種類が多い~
そう言う点で、最近多くなった無線の種類だが、n,a,b,gと全てに対応している。
省略したが、この記号は、IEEE802.11aと言う感じで、この末尾の記号だ。
例えば、n,a,b,gと記号によって周波数等が違い、古い無線LAN機器ではタイプが限定される場合もあるし、逆に新しい物ならば当然、高速の方が良い。
アンテナが2本ある~
特にaと言う高速タイプに対応しているルータは少なく、アンテナ系も2系統あるので、同時に異なる種類の通信が可能となっている。
この「同時に」と言うのは結構重要で、各種類に対応しているルータでも、良く仕様を見ると1本のアンテナしかない物が多い。
そうすると、違う種類の信号を別けて送る関係であっと言う間に伝送速度が遅くなる。
出力が大きい~
もちろん、このWR8700NはAtermシリーズでも「ハイパーロングレンジ」と言われる高出力タイプなので我が家の様な環境でも充分安定した高速通信が期待できそうだ。
ギガビットルータ並の速さだ~
おまけに、有線LANの接続は900Mbpsと速い。
この数値は、家庭で使用する分にはあまり関係無いかもしれないが、いわゆるギガビットルータと言われる物に近く、サーバ等を立てている場合は、オッと思う様な数値だ。
ちなみに我が家で使っているRT57iと言うヤマハのルータで200Mbpsしかない(~_~;)
ファイルサーバとして使える~
僕がもう一つ良いと思っているのが、ファイルサーバ機能だ。
この機能はNAS機能とも言うが、WR8700NにはUSBポートがあり、ここにハードディスクやUSBメモリを繋ぐ事が出来、このハードディスクやUSBメモリを使って、家庭や事務所でデータ共有できるのだ。
つまり、自分のパソコンへデータを保存しなくとも、無線LAN経由でここへ保存する事で、どのパソコンからもアクセス出来ると言う事だ。
例えば、iTunesやiPhoneのバックアップ先等にしておけば、大量のデータを自分のパソコンへ保存する必要が無くなる。
小型のネットブックで、ハードディスクの容量が少ない場合等は便利だ。
外付けなので、ハードディスクが一杯になったら新しくすれば良いし、今は大容量の物でもハードディスクだけならかなり安くなったので用途に合わせて選定すれば良い。
ここへ写真等を保存して家族で共有する事も出来るし使い方は色々ある。
当然、この辺りでもデータのやり取りをするのに無線の速度が速い方が良い事は言うまでも無い。
保存するのもダウンロードするのも時間が掛かるよりは速い方が良いと言う事だ。
セキュリティ機能も充実~
但し、この様な共有を行う場合に注意が必要なのがセキュリティだ。
無線なので外部からも接続可能だが、その辺のセキュリティ関係の機能も、インターネットの有害サイトへのアクセス制限等含めて、相当充実している(長くなるので今回は紹介しない)。
DLNA対応だ~
ちなみに、WR8700NはDLNAと言う接続仕様に対応している。
簡単に言えば、このWR8700Nと、DLNAに対応したTVをのLANケーブルで接続する事で、ハードディスク内の写真や動画を見たり保存が出来るのだ。
例えば、デジカメで撮った写真をWR8700N経由でハードディスクへ保存してそれをリビングのテレビで楽しむと言う事が出来ると言う事だ。
もちろん、WR8700Nの有線LANが速いのはこの部分でも力を発揮する。
テレビモードがある~
それ以上に強力なのがこれだろう。
最近、インターネットTV
と言うのを良く聞く。
僕の契約しているBBQでもやっているが、アクトビラ 、NTT系ならぷららのやっているひかりTV 等だ。
簡単に言えばインターネット経由でドラマや映画の他、一般の地デジ放送を楽しめるサービスだが、このWR8700NはWL300NE/AGと言うイーサネットコンバータを使うと無線で、離れた部屋のTVへひかりTV等の放送を送る事が出来るのだ。
WR8700NとWL300NE/AGのセット
イーサネットコンバータと言うのは簡単に言うと「無線」を「有線」に変える物だが、先程のDLNAに対応するTVの場合はTV側のLAN端子へこのWL300NE/AGを接続すれば、WR8700NからWL300NE/AG経由でひかりTVが楽しめると言う事だ。
子ども部屋等にTVを置きたい場合等に困るのがアンテナだ。
各部屋にアンテナ端子が用意してある場合は良いが、それが無い場合は屋内アンテナ等を使用する事になる。
この様な場合に、このWR8700NとWL300NE/AGがあればアンテナの心配をせずに綺麗な放送が楽しめるという事になる。
要するに、先に説明した、出力の大きな5GHz帯の11n/11aの高速通信機能はこれを想定したものだったのだ。
お買い得だ~
他にも簡単設定機能やら色々あり、さすがに横綱クラスの製品だが、これで、価格comの再安価格で9,497円と1万円を切っている。
ちなみに、イーサネットコンバータとのセットは16,515円。
これだけの機能が充実して、ホームネットワークの要となるルータにしては中々お買い得な値段だと思う。
しかし、どうやら僕だけがそう思っているのでは無い様で、今、値段を調べる為に価格.comを見たら、「無線LANブロードバンドルータランキング」で、売れ筋NO.1となっていた。
何だ、欲しいと思ってるのは僕だけじゃないのか(笑)
最近の日本の消費者は良く知っている。