僕の尊敬する、大阪センチュリー交響楽団の首席コントラバス奏者の奥田一夫さんが事故で亡くなった。
マウンテンバイクの事故らしいが、余りにも突然で、未だに信じられない。
奥田さんが開かれる神戸や京都のセミナーで、僕も何度かレッスンをして頂いた事があり、九州のセミナーへ来られた際は、福岡から天草までの送迎をさせて頂き、その長い道中、色々な話を聞かせて頂いた事もあったのはもう8年程前になるのだろうか。
その時の温泉で、ヘラクレスの様に鍛えられた身体を見て驚いたが、長くコントラバスを弾く為に、マウンテンバイクや水泳をして、柔らかい筋肉を作っていると言われていたのを覚えている。
愛器のベルゴンツィを持参されていて、その時、僕もこの名器を弾かせて頂いたが、名器と言うのはこう言う音がするものなのだと言う事もその時知った。
今年のセミナーは参加出来なかったが、何年かに一度、あの笑顔と、人柄そのもののコントラバスらしい深くて柔らかい音色へ触れるのは楽しみだった。
こんな事なら今年も参加するのだったと非常に後悔している。
アマチュアでありながら、それなりの演奏が出来る様になったのは、奥田さんの主催されるセミナーで、多くの一流奏者のレッスンを受け、聴講出来た経験が大きい。
六甲や京都のセミナーの思い出をあげれば書いても書ききれないし、まだまだ習いたい事が沢山あったのに。。
僕だけでは無く、奥田さんから指導を受けた事がある殆どの人はそう思っているのでは無いだろうか。
紛れまなく日本コントラバス界の巨星だった奥田一夫さんの訃報は、やはり信じられない。
葬儀には参列できないので、ブログでご冥福をお祈りします。