平成15年(2003年)1月10日。
北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言する。
現在は平成30年。
北朝鮮がニコニコとほほえみ外交を繰り広げている。
ニコニコは人間にとって平和の証であるから結構なことだが、
いつまた豹変するかと固唾をのんで見守っているのが現状である。
この様子を見ていると幼少の日のある出来事を思い出すのである。
僕が小学生の時であった。
近所の悪友たちと休日の中学校の校庭で草野球をして遊んでいた。
ある瞬間にボールが教室の窓ガラスに命中した。
青くなる子供達。
ボールを教室から回収しなければならない。
日曜日の当番の先生のいる職員室へ入っていって正直に謝り
ボールの回収をお願いした。
その先生は教頭であった。
いきなりポカリと頭を殴られた。
そしてめちゃくちゃ怒られた。
教頭はすごい形相であった。
ボールは回収できたが、
なんと怖い先生がいる学校かと思った。
僕は窓ガラスを修理してくれるように職人であった父にお願いした。
父はOKと言ってすぐに一緒に学校へ行ってくれた。
教頭が出てきたときにはびっくりした。
先ほどとは打って変わってニコニコ外交である。
そして言った。
なんと正直でまじめなよい坊ちゃんですこと。
僕はニコニコの陰に隠された牙を見てしまった。
この中学へ進むのが怖くなった。
北朝鮮を見ていると在りし日の教頭を思い出す。
後日談。
僕が中学へ入学してから、その教頭は僕のことは覚えていなかった。
そして英語が得意であったのでえこひいきしてくれた。
僕は牙を見てしまったのでうれしくなかったが、
なぜか卒業しても教頭の第二の人生につきあうことになり
終生、えこひいきしてくれた。