僕の幼少期(ハイパーインフレ) | 吹けば飛ぶよな家具屋のおやじ

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昭和21年になった。

僕は2歳である。


おじいちゃんの家の庭では「イモアメ」づくりが

行われていて、僕は出来るそばから

おばあちゃんからもらって食べていた。


おばあちゃんは本当に甘く優しく

僕を育ててくれた。


だから僕はたちまち

味噌っ歯になった。


時々飛行機が上空を通過すると

近所の子供たちと

「あ、B29だ」

と言って騒いだ。


お父ちゃんは物置で下駄を作り始めた。

当時はまだ下駄が多かった。


戦前の貯金二千円は家が建ったそうであるが、

戦後政府は新円を発行するなどしてハイパーインフレになり、

モーター一個が買えただけとなった。


生涯、そのことをお母ちゃんは何度も何度も

僕に行って聞かせるのであった。


政府は膨大な借金をかかえていた。


国債を国民に買わせるだけでなく、

外国にも借りていた。


ハイパーインフレになるとその借金は

ほぼパーになるのである。


だれが負担するかというと国民である。

国民や企業の預金が

限りなくゼロに近ずく。


だからお金の価値がなくなるから、

食物など持つ農家や強かった。

農家の庭先には入れ替わり立ち替わり

気品のある婦人が立って、着物や貴金属などと

食料と交換する光景が見られたのである。


爆撃で生産設備もやられていたから、

税収もないが、

それでも税務署は税金を適当にとるのであった。


やがて怒ったお父ちゃんは

仲間と税務署へ文句を言いに乗り込むこととなる。


でも国家予算の10倍近い借金はなくなったのである。


さらに、敗戦国として賠償が待っているので、

国も税金の取り立てに躍起であった。


現在、国の借金は一千兆円であるが、

これもハイパーインフレに持ち込めば

1兆円になり、国家予算は百兆円であるから

ラクラク払える。


そのかわり、我々庶民の、また各会社の預金は限りなくゼロに

近ずく。


恐ろしいシナリオが政府にないとは言えない状況が

近づいているのである。


安倍政権はインフレこそ日本をすくう道と

がんばっているが、インフレでないとこの国は

助からない。


物価高は一つの税金の一種とあきらめるより

ほかないのかもしれない。


ハイパーインフレよりもずーっといいです。


おまえは政府か?