人生の師 その26(師の来店) | 吹けば飛ぶよな家具屋のおやじ

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平成19年5月14日、山本先生来店。

決算分析終了後、財務は輝次先生に任せて、私は外科医として手術(改革)を

行いたいと言われた。



大きくA品店からB品店への転換という大改革であった。

B家具アウトレットという業態。

アウトレット家具というお店はたくさんあるが、

B家具アウトレットという業態は、山本先生により確立されて、

今現在、進化続けている業態である。



そのために、5月月末には全社員面談を行うと言われた。

言われた社員たちはリストラが始まるのかと戦々恐々である。



改革の柱はB家具アウトレット事業部とインターネット事業部に絞る。

そして、国道のかかるインテリア館は取り壊しとともに閉鎖。

インテリアは撤退。


さらにエクステリアセンターは完全閉店。

仏壇も撤退。



エクステリア+インテリア+仏壇で年商1億はあったが撤退するという。

私はついて行くより方法がなかったが、その深い意味は徐々にわかってきた。

2年たった時には、本当によかったと思った。

その意味はまた述べる機会があるだろう。

まだ十分売れるのに撤退するのであるから、

見学の方によく質問されるところである。

もったいないという。



もったいない、ということで結局改革が進まないのが

見学に来たお店のやり方になり、中途半端になりやすいのである。



その改革に一番重要なのが、社員の意識改革である。

そのために毎月経営幹部会議、全体会議、インターネット会議などで

意識を徹底していく。

だが急に担当から外れて行く社員などが出て、

会議はまるで労働争議のように紛糾するのであった。

今だから言えるがどうなる事かと思ったが、先生は決してあきらめず

我慢しながら、徹底して話し合いにより進めるのであった。



それは、その後先生推奨の上杉鷹山の大改革を読ませていただいたが

まったく良く似ているストーリーであった。



上杉家では最後は血が流れたが、それまでは我慢に我慢を重ねて

大広間で話し合いにより、家来たちの幸せを念じて取り組むのである。



当社でもやめる意向を漏らす社員が数名いたが、

結局、全員残った。



私も結局社員の幸せはこの道でしか達成できないと判断した

経営サイドの決断であったが、社員にすれば

その危機感は分からないことであった。



だから、話し合いにより粘り強く説得、啓蒙、するのが

正しい道であった。



5月28日、先生は言われた。

もう一人店長(長男)の片腕がほしい。

誰かいないか。