さて、加護ちゃん似のC子ちゃんにダンスを教えてくれと
頼まれた僕は快諾した。
C子ちゃんとナナちゃんの二人に教えることとなった。
ある日若旦那の留守に若旦那の部屋の蓄音機を借りて教えることとなり、
レコード(当時はレコードの針で音を出す)をかけた。
ムード満点のメロディーが流れてたちまち部屋は
雰囲気がブルースの女王の淡谷のり子が登場。
僕は一生懸命教えていたが、汗だくになってきた。
何しろ、加護ちゃん似のC子ちゃんはどちらかというと
ヒップが大きな娘。
ナナちゃんは超バストの持ち主。
お互いに何か感じるところがあって、C子ちゃんと
僕は汗だくになってしまった。
皆さんも覚えがあると思うが、18歳ころは
手と手が触れ合うだけでも
肩と肩がぶつかっただけでも反応する年頃。
そして胸のときめき。
高校時代のフォークダンスはその予行演習で
大いに胸をときめかしたものだ。
ナナちゃんはどういうわけか遠慮してC子ちゃんに
ダンスを譲るのであった。
時の立つのも忘れて夜も更けてきたのでまた
教えてくれということでおしまいにした。
その後何度かおしえていたある日、
先輩社員のHさんが言った。
またまたHさんだが、この人はどういうわけか
女問題の裏情報に詳しい。
ある日、C子ちゃんがナナちゃんに言ったというのだ。
私とハニカミ王子は結婚できないのかしら。
つづく