こんばんは~![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220920/18/iovehistory/c5/dc/j/o0707108015177381698.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220921/00/iovehistory/7a/e0/j/o1055108015177530166.jpg?caw=800)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
本日2回目の投稿です。
1回目の投稿記事は、都合により
昨日の日付でUpしております。
申し訳ありません![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
さてはて、なんと
まだ今週の「鎌倉殿」第36回を観ておりません。
なんか重忠公がいなくなると思うと~観たいのだけど、観たくないような~![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
じっくりしっかり観たくて
タイミングが計れないでおります。
そこで。
今回の記事では
わたしの『畠山』の原点である
こちらのマンガを紹介したいと思います![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220920/18/iovehistory/c5/dc/j/o0707108015177381698.jpg?caw=800)
夢語りシリーズ
第6巻第1節
「砂の鏡」
秋田書店 ボニータコミックス
平成元年(1989)刊行
表紙はこのシリーズ
前半の主人公
北条五郎時房です。
(トキューサ
)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
「砂の鏡」は
建仁4年(1204)のお話。
畠山重忠の乱がクライマックスにくる![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
といっても
重忠はあまり出てきません。
メインで登場するのは
重忠の息子・重保 〔しげやす〕![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
&その重保に想いをよせる
郎党の娘・海松〔みる〕
ふたりの恋話に
畠山の運命が連動する
悲しい
せつない
悲劇の物語なのです。
以下
完全ネタバレにつき![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
畠山家の郎党の娘・海松は
ババ様から聴く
悲劇の恋の物語に憧れをもっている。
源義経と静御前、
前将軍・源頼家と若狭局、
そして
北条時房と比企の姫君。
悲劇に終わった恋の顚末を語り聴かせながら、ババ様は海松に言う。
好きになってはいけないよ。
きっと悲しい思いをする。
あの方を好きになってはいけないよ。
泣くのはきっとおまえだよ。
鎌倉には悲しい恋ばかり芽ばえている・・・
尼御台の弟・北条時房と
敵の姫君との、悲劇の恋物語。
何度も何度もババ様に物語をせがんだ海松は、北条時房とは、比企の姫とは、どんな人なのだろう、と憧れを持っていました。
一方、重保は。
父・重忠と交代で、鎌倉と武蔵国の領地を行ったり来たりしている。
男衾郡畠山庄に帰ってくると、つい気がゆるんで。
気安い仲の海松をからかったりするのですが。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220921/00/iovehistory/7a/e0/j/o1055108015177530166.jpg?caw=800)
母(北条時政の娘・重忠の正室、この漫画では昭子)に見咎められて。
しっかりしろ!と、小言をいわれてしまう。
母が北条の娘ということで、数いる異母兄を飛び越えて跡継ぎに収まっている六郎重保。
しっかりしていなくては奥様の顔が立たない、と家人たちも噂する。
武勇に優れた、武士の鑑と名高い、畠山重忠の家を継ぐのは
ホントに大変なことなのでした。
そんな重保を気遣う海松。
海松の思いを知ってか知らずか。
奥方の昭子は、海松に
鎌倉の館へ手伝いに出るよう頼んできました。
同じ畠山館だから断る理由はない、と快諾する海松でしたが。
ババ様はまた繰り返します。
好きになってはいけないよ。
海松は
重保さまのことは兄妹みたいに好きなのだ。身分違いはわかっている。
そう、安心するよう言うのですが。
ババ様は繰り返します。
本当の鎌倉は、物語の世界と違うんだぞ。忘れちゃなんねぇぞ。
武蔵国とは違うんだ。
初めて鎌倉へ到着した海松は
人の多さに、家の多さに
驚き、疲れます。
おまけに重保が
武蔵国にいる時とまるで違って。
気安い態度などまるで見せず、主人らしく、よそよそしい雰囲気。
自分の知っている重保ではないようで。
海松は悲しくなってしまいました。
そんな時、磯の香りに誘われて海へ行き、触ってみたいと、ふらふら海へ入っていったら。
入水と間違えたある武士が、あわてて海松を助けようとする。
海松を探しに浜へ来た重保から
その武士が
あの比企の姫君との恋物語の
北条時房だと知って。
驚く海松![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
(重保からみると時房は叔父、母・昭子の弟)
重保が誘ってくれた
小笠懸(小さい的を馬上から射る競技)にやってきた海松は
そこに時房の奥方らしい、比企の姫君(唯)がいることに気付きます。
夫・時房が弓を射る姿に、悲劇の記憶が呼び起こされたのか、唯は大勢の人の前で泣き叫びだしてしまうのですが。
時房はそんな唯のところへ、人目を憚らず駆けつけるのです。
比企の姫だ、比企能員の娘だ。
口さがない武士たちの視線を睨みつけ、時房は唯を抱えて帰っていきます。
その時、緒太(草履で鼻緒が太いもの)を忘れていったのを届けに、時房の館へ赴いた海松。
バタバタしているなか手伝いをすることになり、唯と時房のいる座敷に入って挨拶したら。
唯が海松に反応して。
話して、もっと話して、
と言う。
比企の乱以後、心を病んだ唯は、あまり話せなくなっていたのですが。
海松の言葉は、比企と同じ武蔵国の言葉で。
懐かしかったのでしょう。
時房の館は伊豆の国の人ばかり。
武蔵国の言葉を喜ぶ唯に、涙する時房は、また話し相手に来てくれ、と海松に頼むのでした。
物語の人たちだった、時房と唯に出会って、喜び浮かれ、たびたび時房の館へ行くようになった海松。
そこには悲劇でない、暖かい、愛の世界がありました。
唯を見つめる時房の目はどこまでも優しく、北条に一族を滅ぼされ心に傷を負った唯も、今はおだやかで、とても幸せそうにみえました。
悲劇の物語は悲しい恋ではなかった。
自分も誰かに、あんなふうに愛されたい。
そう思うようになった海松の心に浮かんだのは、やはり重保のことでした。
どうして武将の娘に産まれなかったのだろう。
どうして郎党の娘に産まれてしまったのだろう。
自分の気持ちに気付いて、初めて苦しくなりました。
海松は時房に尋ねます。
人を好いて後悔したことはないですか? 私は聞いて知っています。
北条と比企は敵同士。
殺しあったって。
だれにも祝福されないのに
わかってもらえないのに
人を好きになって悲しくないですか?
時房は応えます。
人を好きになって物の見方も変わった。思いやることも教わった。
人に好かれるより好きになるほうが幸せなんだ。
そなたも人を好きにおなり。
たとえそれがだれでも?
だれでも。
海松が重保への想いに苦しんでいる頃、重保は
執権・時政の末子・政範とともに、京へ向かい、実朝の御台所を迎える役目を負うのですが。
政範は16才という若さで、京で病に倒れ、亡くなってしまいます。
必死に看病した重保は、病状にある政範をよそに酒宴に明け暮れる平賀朝雅に、口論をふっかけてしまって![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
結果、愛息を失った牧の方に恨まれてしまいます。
政範は死んだのに、なぜ重保は元気なの?
なぜ我が婿の平賀朝雅に、年端もいかぬ重保が言い争ったの?
言いがかりでしかない、牧の方の言い分に、心痛めた重保は、必死に慰めてくれる海松の存在に救われます。
ふたりでしばらく鎌倉を離れ、畠山庄に帰ったのですが。
その間に唯が、川に落ちたのをきっかけに亡くなってしまうのです。
尼御台の弟と、比企の姫君の恋物語。
ふたりの物語は終わってしまいました![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
時房は気落ちして、御所へ出仕しなくなり、家に籠もってしまいます。
兄の義時は困ってしまい、
畠山庄で姉の昭子も、そんな時房を心配しています。
一方、畠山重忠は。
息子・重保に、縁談を持ってきて言うのです。
一家の主になるには、それ相応の正室がなければならん。
郎党の娘はいかんぞ。
重保に正室をもらう話がきたのは、家人たちの間でも噂になります。
ツラくて、海松は重保になにも告げず、鎌倉館へ移ります。
それを聞いて怒った重保に
母・昭子は言います。
おまえの側にいられないからですよ。
つらいのはだれかわかるでしょう。
おまえより数倍、あの子がつらいのですよ。
家を捨てて、おまえ、追っていけますか?
母に反論できないでいた重保に
稲毛入道(重成)から、鎌倉へ来るよう呼び出しがかかります。
海松に会える、と喜んで鎌倉へ向かう重保。
正室はいらない!と
父・重忠に言い置いて。
けれども、それは罠だったのです。
鎌倉では畠山が謀叛を企んでいることになっており、兵が重保を狙っていました。
父・時政と義母・牧の方のたくらみを阻止しようと、必死に重保を探す時房でしたが。
海松と一緒にいた、重保を見つけることが出来ません。
兵は由比ヶ浜へ集結していました。
家人から、浜にいる兵たちが謀反人を探している、と聞いた重保は
それが自分のこととは露程にも思わず、自分も探索に加わろうと、
愛し合った海松と別れて、兵のもとへ向かいます。
重保と別に館へ戻ろうとした海松は、そこで時房と行きあって。
謀反人というのが重保のことだ、と聞かされるのです。
殺されてしまう?
重保さまが?
やめさせてください!
北条さま!!
止めてぇ~!
海松の叫びも虚しく、
重保は討ち取られてしまいました![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
あぁ、どうして![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
幸せになるはずだったのに。
同日。
畠山重忠も二俣川にて合戦となり
討ち取られます。
時政による畠山謀叛の討伐に
御家人たちから疑念が出るなか。
義時と時房は、父・時政を追放。
牧の方は失脚します。
重保を助けられなかった時房でしたが。
海松のお腹には、重保の子がいることがわかり、
海松に言います。
そなたもきっと、重保に会うために生まれてきたんだよ。
そなたは宝物を得たじゃないか。
幸せだと言えるくらい、強くならなければ、逝ってしまった人たちが悲しんでしまうよ。
海松は誓います。
あたしは悲しい恋にはしたくない。
不幸な愛だと言われたくない。
鎌倉で生きるなら、人を好きになってと言えるくらい、強くなってみせる。
だってあたしは、たった一人の人とめぐり会えたのだから。
あなたと会えて幸せでした。
だからあたしは強くなる。
重保さま、どうぞ空の上からあたしを見ていて。
ずっとずっとあたしを見ていて。
完!![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
系図によると
畠山六郎重保には
中根次郎重晴という男子がいるそうです。
この物語はそれを元に描かれたのかな?
最後に、この乱の後、時房が武蔵守に就任したことが触れられています。
人の心がわかる時房が武蔵守になって、ようやく武蔵国に静かな時が訪れた~となっているのですが。
そこはちょっと~少女漫画過ぎることは否めない![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
けど。
けど!
イケボートキューサの
愛の成就&昇華も垣間見える
「夢語りシリーズ」ではとても重要なお話です。
話の順番としては
比企能員の乱を描いた
「落日」の次のお話。
この後に、
和田合戦・実朝暗殺を描いた
「夕凪の賦」
承久の変を描いた
「大地燃ゆ」
へと続きます。
ここまでが
北条時房が主人公
(もしくは脇役)のお話で。
宝治合戦を描いた
「六月の子守唄」からは
主人公がいろいろになってきます。
そして途切れ途切れに
鎌倉滅亡、
滅亡後の北条時行の話まで続く![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
少女漫画で
歴史漫画ではない部分ありありですが、
やはりわたしの鎌倉の原点は
この「夢語りシリーズ」
『畠山』について知ったのも多分この漫画が先だし。
(平家物語の重忠の武勇なんて、それまで知らなかったと思う
)
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
後々は、河村恵利さんも
鎌倉舞台のマンガを描かれておられますが。
湯口聖子さんが時間軸では先。
ファーストインパクトは大事です![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
なので、わたしは
時房推し
重保推し![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
同時期に、永井路子さんも読んでいたので
義時&(梶原)景時も、推しなのですが。
かっこ良く描かれて、好みが合うと、推し、増えていきます![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
今回の大河では~
上総介さま! 広常推しになった![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
浩市さま~![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
あと宗時!
「月のほのほ」で元々LOVEだったのもあり。
板東の世をつくる!!に泣いた![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
今後、また小説・マンガ・映像で
いろんな歴史上の人が、いろんな風に演じられて、歴史の彼方に埋もれていく人々に光が当たり、親しまれていったらいいな~と思います。
それが供養になるなら尚いいと思います![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
ちょっと最近、発想が仏教くさくて。
年かな~と思ってしまう![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
付け焼き刃はバチが当たりそうなので。
今後もミーハーでいかなくてはね![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
長くなりました。
明日こそ
畠山重忠の勇猛な戦い
第36回「鎌倉殿」を観ようと思います。
お読みいただき
ありがとうございました。