癒しの風景 264 | モグ爺こと、くどうあんのなぁ~んてね?!  ぶろぐ(*^_^*)

モグ爺こと、くどうあんのなぁ~んてね?!  ぶろぐ(*^_^*)

長年ソウルナビゲーションと鑑定をさせて頂いております、くどうあんの
自分勝手なぶろぐです。 ツイ忘れてしまっていた気付きと、ホッとできる
話題。 そして、超~頑ななモグ爺の私思の一考を、あくまで自己満足の為に書かせて頂きます。  なぁ~んてね!?

 第 20 章

  新たな挑戦 6

 

「確かに、わたしには院展での実績は何も無いんだから! それに、お父さんが前に言ってた。 人は、他人を変えることは出来ないって! 自分が変えることが出来るのは、自分だけだって!

 

 だから、自分が先に変わるしか無いんだって! 自分が変われば、相手も変わるって! 自分が先に変わらないと、相手も変わらないんだって!?

 

 今日までって言うか、今朝の東雲を観るまでのりぃ~ちゃん(莉絵)と、昨夜いわき(市)のホテルで駄々をこねてたりぃ~ちゃん(莉絵)は、きっと別人なんだよ!?

 

 りぃ~ちゃん(莉絵)が変わったんだから、わたしも変わらないといけないんじゃないかって…、そんな風に思っただけ! 唯、変われたりぃ~ちゃん(莉絵)と、未だ変われないりぃ~ちゃん(莉絵)が同居しているだけなんだと思うから…!?」

 

「流石だね! ゆぅ~ちゃん(由梨)って和田さんそのものだね!? 私は未だ、そこ迄大人に成り切れないんだけど…、ゆぅ~ちゃん(由梨)はそこまで莉絵のことを思えるんだ! そこ迄呑み込めるんだ!? まるで生き神様みたいだね!?」

 

 晶子と由梨の会話を聴いていた莉絵は、不用意に発した言葉を思い出し、上からものを言ってしまった自分が恥ずかしくなっていた。 そして、自分の我が侭や自己都合を、何もかも呑み込めると言った由梨の大きさに感動していた。

 

「ゆぅ~ちゃん(由梨)ごめんね! 気付かなかったけど、確かに上から目線で言ってたような気がした。 そうだよね!? 私が上からものを言える筋合いはないよね!? 上から目線で言える立場でもないよね! 晶子もゆぅ~ちゃんも、本当にごめんなさい!」

 

 莉絵は、そう言うと2人に深々と頭を下げた。

「もう気にしなくて良いよ! でも、本当に言って良いの!? 本当のことを言っても良いの!?」

 

 由梨は、戸惑いながらも本心を告げるべきなのか迷っていた。 ふと晶子の表情に目を遣る由梨に、晶子は小さく頷いた。 

「うん。 訊きたい。 是非、聞かせて欲しい!」

 

 言い換えた莉絵は、身を乗り出して由梨に答えた。

「りぃ~ちゃん(莉絵)の言う通りかも知れないし…、りぃ~ちゃん(莉絵)の思い過ごしかも知れないけど…、確かに日本画に挑戦したいと言う気持ちはある。 

 

 画材を変えれば、日本画になることも知ってる。 でも、わたしの水彩画の味わいが、日本画に変えたことで失われる可能性があることを危惧するわたしも居るの!? せっかく、こんなわたしの拙い水彩画を求めてくださる方も居られるのに…!?

 

 この先、わたしがどんな絵画を描くのか、目指すところはまだ見付けられないけど…、いつかは日本画にも挑戦したいと言う気持ちはあるの! りぃ~ちゃん(莉絵)と同じステージで評価されることをどこかで望んでいるわたしが居ることも事実かも知れない。

 

 でも、りぃ~ちゃん(莉絵)のことが原因でも、りぃ~ちゃん(莉絵)の精神状態が理由でもないから安心して! 唯…、もし…、わたしが日本画に挑戦する時は、りぃ~ちゃん(莉絵)と戦うんじゃなくて…、りぃ~ちゃん(莉絵)と争うんじゃなくて…、りぃ~ちゃん(莉絵)と出来栄えを競いたいと思ってるの!? 

 

 その結果を、お互いに冷静に受け止められる距離を保っていたいの!? 温度を保っていたいの! 上手くは言えないけど…、そんなわたしが居ることも事実なの…!? そう言いながらも、負けず嫌いなわたしが居ることも事実かも知れないの。」

 

 由梨の答えに満足したのか、莉絵は穏やかな微笑を浮かべ、

「うん。 解かった。 じゃぁ、今日の東雲は日本画で挑戦してみたら! 画材は私のを使って良いから!」

 

「画材は大丈夫! 前にお父さんに買ってもらってたのがあるし、大学に置いてある画材もあるから! でも急にどうしたの!? わたしに日本画を描けなんて!?」

 

 由梨は素朴な疑問を投げかけた。

「唯、前からちょっとだけ気になってたの! 画廊で時々私の絵画をじっと見てるゆぅ~ちゃん(由梨)の目には、一体何が映っているんだろうって!?」

 

「あぁ、気になってたの!? 別に何も考えていなかったけど、りぃ~ちゃん(莉絵)の描く絵画は正直だなぁ~って思ってただけだけど…!?」

「私の描く絵画が正直って…、どういう意味!?」

 

 莉絵は、堪らず由梨に訊き返した。

「その侭だよ! りぃ~ちゃん(莉絵)の描く絵画は、その時のりぃ~ちゃん(莉絵)のコンディションが、その侭出てるから!」

 

「あぁ、やっぱりゆぅ~ちゃん(由梨)は凄いね! それは、私自身も感じてた。 自分の感情に正直すぎるって! そうなんだよね!? まだまだ未熟だね! でも、今年の私はきっと違うかもしれないよ!? だから…!」

 

 莉絵が言葉を探していると、晶子が助け舟を出した。

「ゆぅ~ちゃん(由梨)! 私もゆぅ~ちゃん(由梨)の日本画見てみたい! この際だから院展にも挑戦してみたら! 和田さんもきっと喜ぶと思うよ!? あの人への恩返しのつもりで…!?」

 

 莉絵は、あの人と言う言葉に異常に反応を示していた。

「あの人への恩返しって何!? 一体どういうこと!? あの人って誰のこと!?」

 莉絵が矢継ぎ早に尋ねると、

 

「私とゆぅ~ちゃん(由梨)の秘密! 今の莉絵には、関係ないの! あんたには、婚姻届けのあいつが居るんでしょう!? 今日の東雲を彼奴に見せたいんでしょう!? だったら、浮気しないで描きなさいよ! は、は、は!」

 

 早朝の部屋には、晶子の明るい笑い声が響いていた。 しかし、莉絵は心からの笑顔を見せることは無かった。 どうしても、晶子の言ったあの人と言う一言が気になっていた。 その時の由梨の表情にも不安を抱いていた。

 

「ねぇ~、あの人ってどういうこと!? 私には進入禁止なの!? 聞きたい! 訊いてみたい!」

 戸惑うような表情で尋ねる莉絵に由梨は

 

「うぅん! 進入禁止じゃないよ! わたしにも大切な人が居るってことだよ! りぃ~ちゃん(莉絵)にこんな言い方をすると誤解を招くかもしれないけど…、

 

 りぃ~ちゃん(莉絵)の元彼は生死がはっきりしてるから未だ良いけど…、わたしの大切な人の生死は不明なの!? どこかで、生きていて欲しいと思うわたしと…、絶対に生きてると信じたいわたしと…、やっぱり亡くなっているのかも知れないと言う不安と…、毎日戦っているの!

 

 りぃ~ちゃんの話を聴いた時、一瞬羨ましく感じてしまったの!?  ごめんなさい。 もし、その人の生死がはっきりしたら…、もしかすると諦められるのかも知れないけど…、今は無理なの! 諦めたくないわたしと…、諦めた方が良いと言うわたしと…!?

 

 だから…、りぃ~ちゃん(莉絵)の気持ちも、ある程度は理解できるの! りぃ~ちゃん(莉絵)を観てると、まるで自分の姿を見ているようで…、怒り浸透したり…、同情したり…、それじゃいけないと思ったり…、まるで反面教師の姿を見ている様だった。」

 

 由梨は、視線を伏して寂しそうに語った。

 

追記

 と言うことで、今夜未明から桜前線を追い掛けて帰省してまいりますので、暫くの間お休みを頂くかもしれません。 なるべく早くPCの修理を済ませこのページに戻りたいとは思っておりますが果たしてどうなることやら…!?

 

 春本番、皆様方におかれましては、心身無事に春を満喫されることを、お祈り申し上げます。 爺は免許の更新等々いろいろ抱えて居りますので、心身無事に石見に戻れる日がいつになるのか定かではありません。

 

 頻発する地震に不安を覚えながら、唯々皆様の心身無事をお祈りいたすしか術の無いもぐ爺の無力さに、日々心を痛めております。

 

 もぐ爺が若い頃に勤めさせて頂いておりました運送会社では毎朝、私は事故災害を起こさない。 確かめる、譲る、無理をしない、規則を守る、焦らない、5安全に、と唱和して仕事がはじまりました。 何十年を経ても結構覚えているもんですね! 大事な5安全だと肝に銘じております。 では、行ってまいります。