「パンズ・ラビリンス」を見ました。
宣伝を見てから、絶対見ようと思っていました。
【ストーリー】
フランコ独裁政権の恐怖政治がスペインを覆いつくしていた暗黒時代。少女オフェリアは優しかった仕立て屋の父親を亡くし、母が再婚したヒダル大尉のもとへ赴く。臨月の妻を無理に任地に呼び寄せる大尉は、まさに独裁のシンボルのような恐ろしい男。直面する現実は残虐で悲惨なことばかりだった。そんなとき彼女が見つけたのは薄暗い森の中の秘密の入り口。妖精の化身である虫たちに導かれ、そこで出会った<パン>牧神に告げられたのは、オフェリアこそ地下の王国の王女であるということ。オフェリアは王女として戻るための3つの試練を与えられ“パンズ・ラビリンス(牧神の迷宮)"での冒険が始まる…。
もともと、ファンタジーは好きです。
で、これもよくあるファンタジーなのかな、と思っていたら
けっこうヘヴィなテーマを抱えた重い作品でした。
考えさせられました。
フランコ政権下のスペインが舞台だし。
けっこう社会派。
多感な時期、本当に「辛い現実」から逃れるために、
自分だけのファンタジーを作り出して、そこでは自分は
正義であり、正直であり、正当な存在である、という幻想を描き、
あたかも、それこそが現実であり、それを知らない周囲の大人たちこそ、
間違っている…なんてことを思い描く…、
そんな少女の物語。
そんな体験は、何もめずらしいことではないと思います。
ただ、そこから現実に戻ってくることが大切なんですね。
主人公の少女は、多感で物語が好きで、正直すぎるがために
反抗的で、なかなか言うことをきかない、
いうなれば、むずかしい少女でした。大人たちにとって。
でも、周囲の大人が思うよりも、少女の脳や精神は発達していて、
それを理解されないことから、自分だけの世界に入っていく。
これって、現代の社会でも起きていることのように思います。
理解されない、ということが、
「あのひとたちには理解できないんだわ」という
本人の絶対的な解釈になる。
そんな時、純粋で傲慢で未熟な精神は、
王国の支配者のように
自分の生命のありようを脚色していく。
それはとても悲しい性であり、
もしも、そんなに過酷で辛い現実でなければ、
そんなことを思わなくて済んだかもしれない…そんな世界観、
それを、ファンタジーとして映像化した…、
それは、とても、なんていうか、マイノリティなところをズドンと
打ってきたな!って感じがして、
この作品、すごく好きです!
とても共感できますね~。
パンというのは、神話でも色欲とともにある存在で、
そんなに神格化されない存在。
映像的にも、目と目の位置が離れていて
信用のおけない人相になっていました(笑)。
そんなもんからいろいろ試練を言い渡されたり、
最後に出会う王様や王妃は、自分の現実の親の顔…、
この物語は、辛いものがあります。
泣けます。
ところで、途中の「食べてはいけない」試練のシーン、
あれは恐ろしいですな。![]()
最近見たホラーの中でも、あのシーンほどコワイものはないですな。
SAWシリーズより怖いですよ。![]()
子供が見たらトラウマになるかも。
今晩、夢にみたらどーしよ!![]()
ワクワクドキドキ
もう大人だからラビリンスには迷わないけどね…。![]()