サハラの日の出に思うこと、 | 添乗員 森田 世界の旅

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11月17日、トズールから。

チュニジア、南北850㌔東西250㌔。

北半分は関東地方と緯度が重なり四季がある、

欧州と同じ1300㌔の海岸線は寒暖の差の少ない穏やかな

日が多く、

内陸は寒暖の差があり、夏は雨が少なく乾燥が増すが

冬は雨が多くなる。

南半分は雨の降らないサハラ砂漠。

 

トズールは砂漠の入口、砂漠といえば日の出観賞?である。

夜明け前、といっても11月の日の出は7時20分、

ホテル前に隊列を組む4WDに乗ってサハラへと入っていく。

国道をそれて道なき道に入った所で一度車を止めて

人工的な明かりのない真っ暗闇で星空を眺める。

 

45分後、アスファルトの様に固い礫砂漠から砂地に入り

車は止まる。

モロッコと違いチュニジアは歩かない、降り立った所が

砂丘の上だ。

 

砂漠で始まるイスラム教は夜明けと共に始まるが

ムハンマドは砂漠で手にした白い糸が白く見えた時が

夜明けであり、最初の祈りの始まりであり断食月であれば

その始まり。

来た来た太陽が、

外気温は6度、まだそう寒くはなく、

この後一気に20度まで上がる予報。

砂漠では誰もが晴れ女晴れ男だ、

トゥルトゥルトゥル、キミのー行くー道はー果てしーなく

とーーいーー だのにーー なーぜーーと朝日(夕日かも)

をバックに平成の方のドラマ若者たちの歌が浮かんだ。

昭和後半では月の砂漠は流れない、、

いや、違う、そんなんじゃない、さっきからずっと

テクノ音がピコピコズンズンドンドンと地響きしてる。

暗闇から徐々に明かりが生まれる空から光は砂に伸び、

全世界が見えた今、

その音は丘の先のスターウォーズのセット残される

スターウォーズファンの巡礼地から聴こえていた。

沢尻エリカ様や田代まさしに聴かせたい、

かわいそうなことをした、、、ってこんな朝に何を考えて

いるんだ。

時を戻そう、

セット残る場所はその会場となっており

スターウォーズファンには残念だが車で近づけなかった。

サハラ砂漠はアフリカ大陸の1/3の大きさでアメリカ合衆国

とほぼ同じ大きさ。視界の先はアルジェリア、

車は砂丘を離れ今再び固い大地の礫と岩山の世界、

ここはラクダ岩オングエルジュメルがあるポイント、

この絵になる岩は1996年にアカデミー賞を取る映画

イングリッシュペイシェントで有名となる。

昔ここへ来るために映画を見た、先ほどのスターウォーズは

残念だったがこの後のマトマタで十分堪能できる。

そういえば復活南部ツアーではイングリッシュペイシェントを

もう少し追うタメルザやミデスといった近郊に足を伸ばさない

事を今知った、

ラクダ岩に登っちゃおう。

綺麗な映像に戦争の悲劇、静かな余韻が残る。

昔なんで読んだのか、

今ではジョニーは戦場へ行った、という小説と記憶が

混ざってしまっているけど。

 

ではホテルへ戻ろう。

今日は始まりが早いね。