想像していたこと、想像を超えるもの。 | 添乗員 森田 世界の旅

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ハネムーン

11月16日、トズールにて。

 

2013年ぶりの南部チュニジア再開に

出発の前に少し考えを巡らす。

チュニジアのホテル事情はヨーロッパと変わらない。

逆に物価は少し安いのでヨーロッパと同じ旅行代金ならば

ランクの高いホテルに泊まれる。

 

仕事中部屋にいてお客さんから色々と問い合わせの電話が

あって休めないでしょう?

と言う方もいるが、実はそう多くない。

あるとすると、

お湯が出ない、お湯がたまらない、といったお風呂にまつわる

ことかな。

 

一度髪の毛が一本もないお客様からドライヤーが壊れていると

問合せがあったことがあるが、、

 

チュニジアに行こうというお客様は結構な国を旅行されていて

砂漠に行ったらお湯なんて出ないだろう、

バスタブなんてないだろう、事は知っているが、

今回は、いつもは欧州などの洒落た所で美味しいものを食べる

部所が企画する初めてのチュニジアで、お客様もここで企画する

ならと始めてのアフリカ、初めてのイスラム圏へ、

と言う方が多いのは想像できた。

 

今回のパームビーチパレスというホテルは砂漠の入口なのに

タスタブがありと謡ってる、

あれば使う、だけどお湯は出るか?出ても溜められるか?

 

バスタブがあっても詮がない、

しかしなんで詮がなくなるのだろう?

銅線泥棒の様にお金になるのだろうか、、

世界には色々な不思議がある、、

 

僕は小さい頭で考えてバスタブの詮の変わりになるであろうと

家にあったガムテープをスーツケースに入れた。

 

電話が鳴る、

待ってました、とガムテープを持って部屋に行く。

電話をくれたご主人がドアを開ける、

これは如何ですか?と誇らしげにテープを掲げる、

奥から奥様がやって来た、

ちょっとあんた何してるのよ?

あっお湯が溜まらなくて添乗員さんに電話したんだ、

それだったら大丈夫よ、

と奥様は奥から変なモノを持ってきた、

へなへなの何かをバスタブの排水溝にポンと乗せた、

これで大丈夫よ、

夫婦で最初から話つけとけよ、と思う以上に私は感動していた。

ガムテープを手に、未来が開けた気分で部屋に戻った。

日本の100円ショップ、ダイソーで買ったシリコン製のマグカップ

の蓋。これが20年のお風呂の詮問題を解消してくれた。

とは言っても僕は風呂に入らないのだが、

この後のモロッコでもトルコでも南米でも役にたってくれたぜ。

 

写真を撮るのに始めてカップにかぶせてみたけど

すでに様々なマダムにオジサンが使ったモノだった、

カップに使うのはよそう。