2回目の半日に、セゴビアへ行く。 | 添乗員 森田 世界の旅

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7月13日、日帰りセゴビア。

マドリッドで半日ヒマがあったらトレドへ行け、

と言うらしいが、もう半日ヒマがあればその時は

セゴビアへ、と言うらしい。

トレドには行ったので、そうだセゴビアへ行こう。

 

マドリッドから北へ87㌔、平均海抜600mのカスティーリャ

ラマンチャ州からグアダラマ山脈に貫通する長いトンネル

を抜けるとカスティーリャイレオン州に入る。

そしてセゴビア、ディズニー映画白雪姫の城のモデルと言う

アルカサール。

キャッスルと言わずアラビア語でアルカサールと言う場合、

もともとアラブの宮殿や城塞をレコンキスタ後城に転用した

ものを指す。

8世紀に来たアラブ人がいとも簡単に崖の上に城に町を築き

上げた、そしてそこは1083年アルフォアンソ6世により

キリスト教の城となる。

城を見上げる谷間にはエレスマ川、グアダラマ山脈の

雪解け水だ、清らかな水の流れが涼をもたらす。

城へ上がろう、スペインの旧市街というのは都市国家時代の

ヨーロッパの路地よりアラブの路地、そこに職人と商人が

行き交っていないだけでモロッコと通じる。

セゴビアから北は海抜1000m前後の花崗岩の丘陵が連なる、

コウノトリのいたアルカサール前の広場、

13世紀初めに建設が始まるアルカサールの正面は、先ほど

と同じ城とは思えないまさに要塞、入口の真四角の塔は

アルハンブラやアラブの城塞に見る塔のようだ。

飾りだけ施したのか、真似をしたのか、、

入城する。この天井はアラブの真似でムデハル様式と言う。

真似というよりはキリスト教社会に残留しとけ込んだ腕利き

の職人が作ったものだ。

ムデハル様式。

珍しくイザベラ女王の肖像がかけられていた、

 

若くして父王が死にカスティーリャイレオン王国の王位には

兄がついたが彼の死をきっかけに、兄の子は種無しの兄の

実子でないとイサベラはトレドから大司教を呼び寄せ

1474年、自らが王となる。

旦那にはスペインの東でレコンキスタを進めてきたアラゴン

王国、肖像はフェルナンド王。

1474二人は結婚し、カスティーリャとアラゴンの連合王国が

誕生し1492年アルハンブラを攻略しスペイン王国が

スタートした。

内部は調度品に絵画、武器などがならぶ博物館に。

イサベラが戴冠した際にはなかったのが、

こちら、1525年に建設がスタートするカテドラル、ゴシック様式

で建設が進み1768年に完成、この間に世はルネッサンス、バロック

と教会建築は変化して結果スペイン最後のゴシックとなった。

 

足元にイベリコ豚を従える聖人像。

サンマルティン教会は12世紀のロマネスク様式。

スペインの町町にはそれぞれの色がある、

セゴビアの壁も漆喰だが少し顔料を加え色がある、生乾きの

内にコテで書き取ってデザインを浮きだたせる掻き絵は

エスグラフィアードと言う、という。

 

もう少しセゴビアを歩こう。