大天使ミカエルとモンサンミッシェル。 | 添乗員 森田 世界の旅

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ハネムーン

5月10日、モンサンミッシェルで朝。

今朝も潮は退いているが、かの岩山に建つ聖堂は美しい。

聖堂内のレリーフに左手親指でアヴランシュのオーベル司教の

脳みそを刺激して右手でトーンブの岩山を指す大天使ミカエル。

708年、かの岩山に我が名を称える聖堂を建てよ、と言った瞬間だ、

ミカエルはここよりも早く南イタリアのガルガーノの丘に590年に

姿を現している、聖堂を建てるにあたり司教は聖地の先輩である

ガルガーノに二人の役僧を派遣、

大天使はこの地の岩山の洞窟に降臨し、真紅の衣を残して行ったが

役僧はその一片を頂いて戻ってきた。

その瞬間岩山を囲っていた森は地盤沈下しトーンブ山は海に囲まれた

と言う、

そしてまた建設開始の初日に大石を動かすと泉が湧き上がった、

数々の奇跡は司教の見た奇跡を納得させるのに十分だった。

14世紀の百年戦争時要塞と化した城門をくぐり、さらに

跳ね橋を渡ると

城内へ、城ではないか、

この参道の先にミカエルを称える聖堂にベネディクト会修道士

が住んだ修道院がある。

モンサンミッシェル地区に泊まったものだけが味わえる

朝の静けさ。

参道の途中、サンピエール教会を背にジャンヌダルクが

ミカエルの降り立った山の方を見上げ立っていた、

ピエールはキリストの一番弟子ペテロなので祭壇には

キリストにリクルートされる瞬間の絵が掛けられていた。

小さな礼拝堂に立派なミカエル像があった、

ミカエルは天の軍勢の長、神から賜った剣でルシファー

率いる悪の軍団を退治し足蹴にし地獄へと突き落とす。

裏手の墓地に出ると海抜80mの山頂に建つ高さ80mの教会の

塔、あのてっぺんにもまた剣を振りかざす黄金のミカエル像

が立っている。

最後の階段を上り詰め、

15世紀にゴシックで再建された教会に。

 

その入口はわけあって12世紀のロマネスクのまま、

内部も実にシンプルだが、

ここに立つのもまたミカエル。

ミカエルは悪魔を退治するだけでなく、死者を冥界に導く

役割を担い最後の審判の時にはキリストの足元に立つ、

死者の魂を秤にかけ天国と地獄とを振り分ける。

教会の前から眺める景色がまた綺麗だ、海を埋め立て1877年に

出来た堤防道路は潮の流れを止め、横を流れるクーズノン川の

もたらす土砂が堆積するようになった、

現在昔の姿を取り戻すプロジェクトは進行中、

潮が退いている今まさに対岸の岸からこの干潟を横断し

聖地巡礼に訪れる一団が見える。

ミカエルの正義または天国を願う者達か。

遠くにもう一つの岩山が見える、聖堂及び修道院建設の際

石を切り出した岩山、満潮時に石をここへ運んだ。

 

ちょっと長くなった。この日ガイドさんが日本語を話したため

僕は多くの写真を撮った、

まだ沢山あるのでページを変えて続きを書こう。