4月13日、日本からそのままバクーの朝。
成田から22時20分に出るカタール航空で11時間半
ドーハ、2時間半の乗り継ぎ時間でアゼルバイジャンの
首都バグーまで2時間50分。
11時到着。1ヶ月前まで聞いたこともなかった国
アゼルバイジャンのバクーってなんだか21世紀。
1991年までソビエト連邦にてイスラム教国家であった
アゼルバイジャンに中国の中のウイグルをイメージしたが、
2006年出版のアゼルバイジャンを取材したNHKの本に2010年の
地球の歩き方にはない建築が空港に、そこからの景色に広がる。
バスに乗りすぐに(写真には撮れなかったが)昨年亡くなった
建築家ザハ氏の建築もあった。
カスピ海を眺めながらの昼食。
マスの開きは美味しいが、メインが出る前のテーブルいっぱいに
並ぶ前菜の数々に遊牧民族時代のおもてなしを感じ、
野菜でお腹いっぱいだ。
コーカサス、アゼルバイジャンの旅の始まりは先史時代から。
バクーからカスピ海に沿って南に60㌔、今から2万2000年程
前にカスピ海望む岩山にホモサピエンスがやって来て
狩猟をし、それだけでなく岩を削り絵を描いて自らの足跡
を残した。
人がここに来た22000年前はまだサバンナで多くの野生動物
がいた。
一万年前の新石器時代、5000年前の青銅器時代も人はここで
狩猟をしたが、
カスピ海の増水や気候の変動に人は去り、6000以上の岩絵
だけが残された。
そうそうここは2011年にオープンしたコブスタンの岩絵博物館。
この建物の裏側に岩山が広がる、
1939年偶然にも羊飼いが多くの壁画を発見する。
1950年までに発掘が行われると今や絶滅した多くの動物の骨に
石器、青銅器が発見された。
1966年に保護区となり2007年に世界遺産に。
岩山からみるカスピ海の面積は増減を繰り返し今はだいぶ
小さくなったが39万平方㌔は日本より大きい。
写真にはよく写っていないが、、
牛だったり鹿だったり、人間の営みだったり狩猟前の
踊りの儀式だったり、
士気を高めるためだろうか、この石灰岩のベンチはベンチでなく
音を奏でる楽器だ。
さあそんなところでアゼルバイジャンの旅はスタート、
来た道を引き換えしバクーを見よう。