12月14日、午後のオロモウツ。
クロムニェジーシュから60㌔、
チェコ東部モラヴィア地方でブルノと共に中心的な役割を
果たしてきた町オロモウツ、人口16万人。
この街もまた三十年戦争(1618~)でプロテスタント、
スウェーデン軍に占領され大きな被害を被った。
三十年戦争の結果、信者の半数を失ったバチカンが
それでも巡礼に訪れる者を圧倒しようと、ローマ中に
バロックの噴水群を配置したように、
オロモウツ大司教区の町も宗教を伝えるバロックで
飾られた17世紀後半。
うまく撮れてないが、ホルニー広場に建つこの一件の
バロック彫刻(1754年完成)が世界遺産。
父と子と精霊と、三位一体像に向けマリアが昇っていく、
塔の高さは35mと馬鹿高く、その存在感はこれぞ世界遺産。
15世紀に建設された市庁舎には時計の塔、
12時に仕掛け時計が動きだし、ニワトリの泣き声を合図に
斧とクワを持った男達女達がクルクルと一斉に働き出した。
壁面にはボヘミアングラスであろう色とりどりのガラスで
描いた(モザイク)野や町で働く労働者の様子が描かれている。
これらの仕掛けにモザイクは、チェコスロバキア社会主義時代
に塗り変えられ、民主化後異論はあったが美しいので
そのままに。
昔と変わらぬ時計に天文時計、カレンダーに曜日を指す針と
実にうまく出来ている。
昼食はスヴァトヴァーツラフスキーピヴォヴァルにて、
このレストラン名を口に出して言うことは非常に困難。
スヴァトヴァーツラフスキー(言えない)というビールを
造っている醸造所でもあるレストラン。
ちなみに醸造所とも私は言えず、ジョージョージョと
言っている。
お客様、こちらはビールのジョージョージョでございます。
なんとか通じている。
バルト海のサーモングリル、と僕は飲まないが
お客様は美味しそうにチェコビールを味わっていた。