7月12日、午後はまるまる鉄道の旅。
1874年、大西洋に近く、ドイツやイギリス等海上の貿易都市
ベルゲンから鉄道を設置する案が整備され、
1883年にヴォスまでの鉄道が完成した。
その後、鉄道は山を突き抜け谷を越え、1909年オスロまでの
489㌔のベルゲン線が開通した。200のトンネルに300の橋。
ノルウェーに平坦な土地はほぼ無い、ベルゲン線では1301mの
峠を超える。
1964年には全線電化した。
ベルゲン線の途中駅にミュールダールという駅がある、
海抜866m、1924年そのミュールダールから20㌔、ソグネ
フィヨルドの町フロムへ向けて鉄道が引かれることになる。
元々海のあるフロムからベルゲン線の建設時資材などを運ぶ
ための道路が出来ていたこともあるが、20年の歳月を要し
1944年にフロム鉄道は開通、全長20㌔で海の0mから866mまで
最大斜度5度(18m進むごとに1m上がる)、勾配世界一の
鉄道となる。
我々はフロムからフロム鉄道の乗り山を登る。
20のトンネルの内18は手掘り、そのトンネルは山を抜ける
だけでなく谷を越え川を跨いだりもする。
トンネルを抜ける度に変わり行く景色に大興奮だ。
所用は55分から1時間、この5分の差は、夏場天気の良いときに
途中下車させてくれるからだ。
終点のミュールダールを前に、この迫力のヒョースの滝が
電車のすぐ横を流れ落ちる。
オー、と言う歓声を受け電車は止まり、5分間の写真ストップ。
落差225m、全長700m。
ここには夏の天気の良い時に、妖精が現れると言われている。
音楽が響き、妖精が舞うという、どこだろう。
見た人は、赤いドレスを着ていたとも言うが、、、
その後ミュールダール駅で、ベルゲン線に乗り換えて、
ベルゲンまで行かず、40分後にヴォス駅まで走る。
ヴォスで電車を降りるのは、この旅最後にもう一度
フィヨルドを眺めるために。
ヴォスから40㌔、ハダンゲルフィヨルドを前に、ウルヴィック
の町のホテルブラカネスより。