スペルト小麦って何?&グルテンアレルギー 小麦粉食品は昔からあったのに 何故今になって? | smurt beauty lifes(美しい心と身体で心身共に健康生活)





グルテン アレルギー

グルテンフリーの大きな理由がグルテンアレルギー(グルテン過敏症)です。

豪州や欧州諸国など、以前から小麦を主食としていた国々では、グルテンアレルギーの症状を持つ人が増えています。

人口の15%はグルテンアレルギーとの研究報告もあります。



小麦粉は食生活に欠かせない食材として、大量生産や食感を良くしたりと、品種改良が繰り返されるにつれ、アレルギーも増えてきました。

これらは、日本人が昔から食べていた「古代小麦」とは違い、グルテンの量が増え、体内で消化が上手くできなくなったといわれています。



グルテンが含まれる食品には次のようなものがあります。

・パン、パン粉
・パスタ、ラーメン、うどん、そうめん
・餃子、シュウマイ
・カレーやシチューのルウ
・から揚げやトンカツなど揚げ物の衣
・ケーキ、クッキー、ドーナツ、パンケーキ
・麦焼酎、ビール
・ふりかけ
・ドレッシングや醤油などの調味料



品種改良された小麦の弊害

品種改良された小麦には、比較的多くのグルテンが含まれています。

そして、消化に時間がかかり、腸内の悪玉菌を増やすことが分かっています。

悪玉菌が増殖によるリーキーガット症候群は、腸に開いた隙間から未消化物や毒が吸収されると、免疫細胞の攻撃により全身に「炎症反応」を起こします。

(参照)




これはアレルギー症状ばだけでなく、アトピーやリウマチ、自律神経失調症、発達障害などの一因との説があるのです。


一方、「古代小麦」と言われ小麦粉は、品種改良された小麦と比べて遺伝子構造が異なる為、グルテンの含有量の少なく消化吸収のスピードが早いです。



「古代小麦」とは

紀元前90005000年頃から食べられている小麦の原種の一種で、品種改良されていない、小麦の原種のことです。

グルテンの含有量が少ないので、グルテンアレルギーや小麦アレルギーを発症しにくいと言われています。

古代小麦は、栄養面が優れていることから健康志向の人たちの間で注目を集め、日本では「スペルト小麦」と呼ばれます。



古代小麦の特徴

①古代小麦は、豊かな香りで、濃厚な風味。

品種改良された小麦には含まれないビタミンやミネラル、アミノ酸が豊富です。


②古代小麦のタンパク質や食物繊維は消化吸収が早く、デンプン質はゆっくりと分解されるので、GI値が低く、血糖値の急上昇はしません。


③古代小麦は皮が厚くて硬いことから、虫に食われるにくく、天候や病気の影響を受けにくい。

つまり農薬をあまり使わずに済みます


メリットが多いにもにも関わらず、品種改良されてきた理由は生産効率を上げるためです。

スペルト小麦は皮が厚くて硬く、小麦粉へ加工しにくいというデメリットがありましたが、現在の小麦は皮が薄くて柔らかく、粒が小さいので、小麦粉にするのが簡単なのです。

それよって、あらゆる気候に対応でき、また短い栽培期間で収穫できるようになりました。


つまり、食の安全や健康より、生産性や収穫量&扱いやすさという金儲けを取ったのです。




古代小麦の効用

①栄養価も高く、美容と健康によい。

②ミネラルが多く、貧血、むくみ、高血圧予防

③ポリフェノールは抗酸化作用
 アンチエイジング

 精神状態の安定

 中性脂肪の低下

 大腸がん予防

 カルシウムの吸収促進作用


過去30年間の調査によると、小麦アレルギーを持っている人が古代小麦を食べても、8590%の人は小麦アレルギーを発症していません。

ただしグルテンフリー食品ではないので、すでにグルテンアレルギーを持っている人は注意が必要です。

また、デンプンがゆっくりと分解されるので、糖尿病患者にも影響が少ないと期待されているのです。