「黒」がつく駅シリーズ⑧ 秩父鉄道・和銅黒谷駅 | AKI―エーケーアイ―

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本年3月28日、ブログ開設17周年を迎えました。これまでのご声援に、深く感謝申し上げます。

陽春の黒地獄から続く、黒地獄木曜日の企画記事。

本年の木曜日は「黒」地獄の名称にちなんで、駅名に「黒」とつく駅をご紹介しております。

 

黒地獄本番の第8週、13回目は、秩父鉄道の和銅黒谷駅。

埼玉県秩父市にあります。


1914年(大正3年)3月に「黒谷」駅として開業しました。

2008年(平成20年)4月に、和銅奉献1300年を記念し、現在の駅名「和銅黒谷」駅となりました。



この駅は、普通列車のみ停車します。

2022年(令和4年)3月にPASMOを利用できるようになり、併せて無人駅になりました。

 

郷愁を感じさせる出札、改札口




秩父鉄道では、どんなに小さな駅でも無人駅がなかっただけに、無人化というのは衝撃的でした。

 

この駅は「和銅」黒谷駅と呼ばれるだけあって、先ずは和同開珎のモニュメントが出迎えてくれます。

記念写真を撮る乗客が多くおりました。

 

和同開珎のモニュメント

 

慶雲5年(西暦708年)に、秩父で日本初の自然銅が発見され、それが朝廷に奉献されました。

それをきっかけとして、日本初の貨幣「和同開珎」が発行されたのだそうです。

これが、いわゆる「和銅奉献」なのです。

 

この和銅奉献については、「秩父郡の歌」2番で「和銅捧げし昔より」とうたわれております。

 

また、近所には和同開珎にゆかりのある「聖神社」があります。

 

駅を降りると、電車がもう過ぎ去ったにもかかわらず踏切が鳴り続けます。

なぜだろう?

 

これは、貨物列車が踏切をふさいでいるからでした。

 

秩父鉄道ではこの駅に限らず、貨物列車が駅で待機することがあります。

その駅前の踏切には、貨物列車が停まるため踏切を渡れない時間帯の案内があるところもあります。


それ以外の時間帯に、貨物列車が停まることもあるのです。

 

貨物列車


この駅の1番ホーム(三峰口方面)は、4扉の一般車両では両端の2箇所の扉が開きません。

それは、三峰口寄りの先頭車のホームと列車との間が非常に広く開いてしまい、転落事故を防ぐためです。


台車が丸見えになるくらいのスキマ
ここには絶対に近づかないように



ホームからは、秩父のシンボル武甲山が見えます。


ホームから見た駅舎は、JR内房線の駅のような雰囲気です。

内房線と大きく異なるのは、跨線橋ではなく構内踏切を渡って行き来することです。

 

そして、屋根の色。

内房線の駅は、青い屋根の駅が多い。

 

駅舎





ここが、秩父鉄道の和銅黒谷駅なのです。