オレンジエクスプレス。
近年の箱根駅伝で、法政大学がこのように呼ばれるようになりました。
本年の黒地獄本番の火曜日企画記事は、陽春の黒地獄に引き続き、
オレンジ色がシンボルカラーの俊足列車をご紹介致します。
急行や特急に限らず、快速でも準急でも鈍行でも、
オレンジ色の俊足列車ならオレンジエクスプレスとしてご紹介致します。
黒地獄本番第2週を迎えた本企画第7回は、
東急大井町線・急行
です。
東急大井町線は、シンボルカラーがオレンジです。
大井町線の急行は、2008年3月のダイヤ改正より新設されました。
現在の急行が運行される少し前の一時期、大井町線内は各駅停車で田園都市線内で急行となる列車がありました。
土休日の運行で、これは5両編成でした。
5両編成の列車シリーズ⑧東急大井町線(各駅停車) | AKI―エーケーアイ― (ameblo.jp)
それに充当される車両として、6000(2代目)の6両が導入されました。
6000はシンカリオンのように手足が出てきそうな顔立ちで、テキーラサンライズのようなド派手なグラデーションが入っております。
他の車両は急行に入らないため、これが大井町線の急行専用車両となりました。
6000の急行
大井町
側面のビジュアルもド派手
緑が丘
その後、2017年下期より急行を6両から7両に増強することとなりました。
同年11月より7両の運転が開始され、順次7両化されました。
2018年2月には、すべての大井町線急行列車が7両編成となりました。
同年3月には、6020が導入されました。
こちらも7両編成ですので、大井町線の急行専用車両です。
6020は田園都市線の2020などのようにステンレス地、上部に白と細いラインカラーが入ります。
大井町線はそれがオレンジですので、JR東海の特急用気動車HC85のように見えます。
6020の急行
緑が丘
JR東海HC85
名古屋
さらに、同年12月からは一部の列車で東横線のように、
有料座席指定サービス「Qシート」が開始されました。
Qシート
大井町
運行区間は大井町~溝の口が基本ですが、日中の列車は田園都市線の中央林間まで運行します。20分間隔です。
緑色の各駅停車2本(二子新地、高津を通過)、青色の各駅停車1本(本物の各駅停車)、急行1本のサイクルです。
旗の台で青色の各駅停車を追い越します。
平日朝夕は長津田発着の列車もあり、これが田園都市線の混雑緩和に役立っているようです。
これにより、田園都市線の中央林間~二子玉川間は渋谷方面の急行や準急と併せて、
実に1時間に9本も急行系の列車があるということになります。
非常に便利なダイヤです。
尚、準急は中央林間~長津田は各駅に停車します。
停車駅は大井町、旗の台、大岡山、自由が丘、二子玉川、溝の口、鷺沼、たまプラーザ、あざみ野、青葉台、長津田、南町田グランベリーパーク、中央林間です。
20分に1本急行があるというのが、40分に1本のアクセス特急に頼っている自分からはとても羨ましいです。
もっと羨ましいのは、田園都市線の急行、準急の乱れ撃ちです。
田園都市線の急行、準急も、東武50000による列車ならオレンジエクスプレスです。
東武50000による田園都市線の急行
溝の口
そして昔は、田園都市線、新玉川線に快速列車(LOCAL EXPRESS)がありました。
長津田~渋谷間の停車駅が、現在の準急とほぼ同じでした。
快速の英訳は「RAPID」ですが、東急電車では「LOCAL EXPRESS」でした。
ということで私は、田園都市線の準急の登場は、かつての快速の復活だと認識しております。
尚、東急の準急は「SEMI EXPRESS」です。
シンボルカラーがオレンジ色でしたので、これもオレンジエクスプレスということになります。
これが東急大井町線(田園都市線)のオレンジエクスプレス、急行なのです。