りょうもう号の役割と脚力 | AKI―エーケーアイ―

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本年3月28日、ブログ開設17周年を迎えます。これまでのご声援に、深く感謝申し上げます。

ここしばらく東武鉄道や上毛かるた(群馬県)の話をしていますが、その群馬県民(一部栃木県民)の足となっている東武伊勢崎線の特急「りょうもう」の話をします。

りょうもう号は、浅草から館林、足利市、太田を経由し、桐生線の赤城まで走ります。一部の列車は葛生や伊勢崎発着の列車もあります。
また、太田止まりや館林止まりもあります。

浅草からの所要時間は以下のとおり。
杉戸(註:東武動物公園)まで35分
久喜まで42分
館林まで1時間
足利市まで1時間15分
太田まで1時間23分
新桐生まで1時間40分
赤城まで1時間50分

ちなみに普通電車の場合(久喜から)
館林まで30分
足利市まで45分
太田まで1時間

館林から先が単線のため、列車によってはこれよりかなり時間がかかる場合があります。

浅草~太田間は運賃は¥1,060(現金の場合)、特急料金¥1,030(通常料金)で、片道計¥2,090です。
これが、よくいわれる「片道¥2,000の客」ということです。

また、特急料金に「通常料金」という註を入れましたが、通常でない料金があります。
それは「午後割」と「夜割」です。
いずれも、およそ¥200引きの料金です。

「午後割」は下りの日中~夕方にかけての指定の列車、「夜割」は上りの夕方~最終列車が対象になります。
利用者が少ない時間帯が対象です。

私も以前、太田へ行った帰りに乗車したことがあります。くたびれて杉戸(註:東武動物公園)から先は寝てしまいました。

停車駅は以下のとおり。
浅草、業平橋(註:とうきょうスカイツリー)、北千住、杉戸(註:東武動物公園)、館林、足利市、太田、藪塚、新桐生、相生、赤城。

一部の列車は久喜、加須、羽生にも停車します。上りは朝夕、下りは夕方以降の列車が対象です。この列車は杉戸(註:東武動物公園)~太田間において、昔の準急Aと同じ停車駅になります。尚、当時の準急は、現在の区間急行に相当します。

葛生発着の列車は館林を出ると、佐野市、佐野、田沼、葛生の順に停まります。

伊勢崎発着の列車は太田を出ると、木崎、境町、新伊勢崎、伊勢崎の順に停まります。

りょうもう号は群馬県民や足利市民にとっては通勤特急
(でも足利や太田からだと厳しいかな)であり、東京への観光のための列車であります。
東京方面からは、工業都市・太田など北関東へのビジネス特急であり、両毛への観光列車であります。

りょうもうは、日光線の「けごん」や「きぬ」に比べるとビジネス要素が強い列車ですが、東京観光、両毛観光のために乗車する人も多くいます。

いろいろな役割を、りょうもうは今日も担います。