昨日お話ししました「上毛かるた」には、群馬県の交通を記した札もあります。
まず一つ目。
【か】関東と信越つなぐ高崎市
まず高崎から東京まで、高崎線と上越新幹線が走っています。
そして信越は、「信」が長野(信州)、「越」が新潟(越後)。
信州へは北陸新幹線と信越本線(現在は高崎からは横川まで)、越後へは上越新幹線と上越線が出ています。
というように、高崎は群馬県の交通の要所となっています。
ほかには、八高線、上信電鉄が出ています。
また、両毛線の列車もここから出ています。尚、両毛線は厳密には上越線の新前橋駅からが両毛線です。
高崎駅は新幹線の停車駅でもあるので、群馬県のことをよく知らない方は、ここを群馬県の県庁所在地と勘違いしている方もいるかも知れません。
ちなみに、群馬県の県庁所在地は前橋市です。しかし、かつては本当に高崎市が県庁所在地だった時代がありました(明治時代のいっとき)。
絵札には、東京、高崎、長野の文字があり、信越線のことが記されていました。(新潟への道はどうした!?)また、新幹線の絵がなかったことから、終戦直後につくられて以来、絵の改訂がなされていないものと思われます。
そして2つ目。
【る】ループで名高い清水トンネル
清水トンネルが開業するまでは東京~新潟間は碓氷峠を越えなければならず(=信越本線経由)、非常に時間がかかっていました。
それが1931年(昭和6年)にこの清水トンネルが開通してからは、東京~新潟までの所要時間がなんと!実に4時間も短縮され、両都市間の交通事情が大きく改善されました。
ループ線は、トンネル工事の負担軽減のためにつくられたようです。
現在では、都市間の輸送は上越新幹線が主役となっており、この区間を走る旅客列車は
普通列車が1日5往復
しかありません。
旅客列車のダイヤは寂しいものですが、貨物列車のルートとして有効に活用されています。
先人の苦労の結晶は、このようにして有効活用されるべきであります。
この絵札に描かれている車輌は、伝統の湘南色、おそらく急行の153や165あたりではないかと思います。
しかしながら現在は、湘南色ではなく新潟色の115が走るようです。
・・・やはり交通の話が絡むと、長くなるorz
上毛かるたにも、交通ネタの札があったことに感謝。