帰らない | 直さんの独り言

直さんの独り言

50歳代前半に早期退職をし,ど素人が始めた「珈琲かぶとむし」も閉店し、今は新しいライフスタイルを模索中です。

どんなに恐ろしかっただろうか.どんなに家に帰りたかっただろうか.「いい子になるから迎えにきて欲しい」.17歳の少年の言葉とは思えない.とにかく現実から逃れたかったに違いない.同じ人間同士が,しかも同じ夢を追いつづける同士が何故このようなことをしてしまったのか.事故(事件?)直後のあの親方のインタビューはなんだったのか.思い出すたび,また亡くなった力士のご両親の気持ちを考えると胸が苦しくなる.真相を知りたいと父親は話しているが,いくら真実か解ったとしても絶対に我が子は帰ってこない.17年という僅かな生涯を閉じてしまった.いや,閉じられてしまった.どんなにか悔しかったことだろう.子を持つ親として他人事とは思えない.


無くなって初めて解る「ごく当たり前の幸せ」・・・・・そうかもしれない.あの少年は一生のうちで最も大きな親不孝を無理やりさせられてしまった.親より先にあの世に旅立つという・・・・・(合掌)