2018年の活動報告 その9【演武2】 | ・

何故、甲冑を着る事をそんなに頑なに拒むのですか?

 

殿「甲冑を着るという事は、戦いの身支度をするという事じゃ。

  儂は戦なんぞ、したくはない。

  ただ、穏やかに平和に暮らしていたいのじゃ」

 

そこへ、姫が戦況報告にやってきました。

 

殿「なにゆえ、姫が甲冑なぞを着ておるのじゃ!?」

 

姫は、この領地を護るために、民を護るために、

戦う事を決意なされました。

 

殿「なんという事じゃ。

  可憐な姫が甲冑を身に付けて戦う事などあってはならぬ」

 

殿「姫は戦いの場などに出ず、

  キャッキャウフフと過ごしておれば良いのじゃ。

  ほれ、姫も甲冑を脱ぎ捨て、

  共にキャッキャウフフと過ごそうではないか」

 

殿……

 

殿ぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

 

殿!!  なんという事をおっしゃるのですか!?

 

殿……いえ、父上!! 

 幼き頃に私に教えて下さった教えはなんだったのですか!?

 

貴方が私に教えたものは~♪ 

 

とても大事な心の宝♪

 

『戦火に巻き込まれ、苦しい目に会うのは、いつも力無き民である』

そう言って、孤児たちを抱き締めて、

涙を流していた父上はどこへ行ってしまったのですか!?

 

キャッキャウフフと過ごしたいなら、

まず、護らねばならぬものがありますでしょう!

 

困惑した殿は、背中を向ける・・・

 

そこへ、また忍者の襲撃。

 

殿を守る武者達。

 

 

ゆっくりと振り向いた殿様の表情は、

力強く凛々しいものに変わっていた。

 

殿「しばしの間、ここを任せる。

  儂の甲冑を持てい!!」

 

任せて!!

 

せっかくホントの殿が帰ってきたんだ!

 

邪魔はさせません!!

 

くノ一達も襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

くノ一達は強く、武者達の形勢は不利。

lこのまま負けてしまうのか???

 

その3に続く→