10年以上前に、あるセミナーで学びました。
ある状況に立ち向かわねばならないとき、
例えば、クレームの多い担当客に電話をしなくてはいけないとき。
(あるいは苦手な相手に電話。。。というとき)
A 「まず、最悪は何かを考える」
B 「その、最悪が起きたらどの様に対処するかを準備する」
C 「その対処方法の結果を受け入れる心の用意をする」
例えば
A 「こっちの言葉遣いで、客がかんかんに怒る」
B 「もし、そうなったら、すぐに謝って上司に電話を替わってもらう。」
C 「もしその場合、上司からしかられることを覚悟する」
そこまで考えると、たいていのことは覚悟ができます。
そして、ほとんどの場合は、そんなに悪いことは起きずに、
かえって、クレームの多いと苦手だった客が上機嫌で
思いがけず楽しい会話が弾む。
などということもあります。。。私はありました。(笑)
先日から書いている、中国問題は、
現状、レアアースの輸出や、日本企業の製品の通関などが止められているようです。
そして、政府や企業は、日々のニュースで右往左往しているようです。
この状態に立ち向かうには、どの様に先ほどの
テクニックを応用できるでしょうか?
A まず、最悪は何でしょうか?
1. 食品・原材料輸出が止まる
2. 中国国内の日本企業が出資した企業の活動が制限される
3. 日本人の国外退去
4. 中国国内の日本企業・日本人の資産が凍結される
5. 在留の日本人の移動、出国が制限される
最悪とはいっても、1ヶ月単位、数ヶ月単位、1年、数年単位など段階が考えられますので、
とりあえず、それでも相対的におとなしい状況を想定してみました。
既に2は始まっていると考えられるのかもしれませんが、日本の自給力の低い食品の禁輸は、
日本にはそれなりのインパクトがあります。
さらに言えば、半日感情の高まりの中で、
毒ギョウザ事件が再発・多発するリスクも無視できません。
また、国内でも凍結される前に、中国株・人民元などに投資する資産を
売っておこうと、あわてた動きが始まるかもしれません。
そして、これらが起きた場合に、どのくらいの期間続くでしょうか?
「輸出を止めたら、困るの中国だ」 と思っている方、
それは大きな間違いです。
例えば食料なら、
中国は食料の輸出国から
輸入国になりつつあるのです
困るのは、せいぜい数年単位。
不足しつつある国内の食料を確保するだけのことです。
100年単位の国益・覇権で考えている中国は、
自国民の一部で数年単位の不利益が起こるのは、当たり前。
独裁国家ですから、弱いものは切り捨てられる。
切り捨てられる方も、それが分かっているから、
あきらめて、さっさと国家の方針で有利になる仕事を探す。
脱線しましたが、
最悪が起きて、もし食料・食品の対日輸出が止まったら、
食品需要が伸びている他の国(新興国)にまわすだけです。
その禁輸は何年も続く可能性があります。
尖閣諸島は、単に尖閣の問題ではないのです。
東シナ海および北太平洋における、
軍事的な意味があるのです。
中国にとっては、自国の海軍が、他国の領海を通らずに自由に展開できる
西欧の後塵を拝してきた歴史を変える100年単位の重要な意味です。
さて、Bの最悪の事態への対処と、 C その結果を受け入れる覚悟、
「そんなバカな」と思っても
日本の国の一つの方向性・選択肢として、
国民の一人ひとりが
考えて、検討しておく方がよくないでしょうか?
仮に取り越し苦労で終れば、それに越したことはありません。
出来れば、 「仲良し平和状況に戻って欲しい」 と祈るのは
心情的には分かりますが、
本当の外交は、そんな生易しいものではないのです。
そして、国民が最悪を理解し、それに備えている国に対しては、
うかつに手は出せないのです。
そういう国になることこそが、
他国の戦力に依存することなしに、
戦わずして世界の平和に貢献できる、貢献する
ということのはずです。