制限する?しない??ナトリウム(塩分)の上限は〇g?

【腎臓病ではない、健康な猫の場合】

上限値の設定基準はありません。

 

人間が味付けとして、あえて塩分を加えなければ

過剰な摂取は起こらない

 

と考えられています。

 

人の場合は、日本高血圧学会が、

食塩摂取量は1日6g未満、

という基準を示しています。

 

猫の場合には、腎臓病の場合に、

塩分摂取を制限した方が良い場合もありますが、

 

腎臓病の猫に高塩分のフード、低塩分のフード、

どちらを与えても血圧に違いは見られなかった

という研究👇があり、

 

👇健康な高齢猫に対して長期的に高塩分フードを与えても血圧に影響はない

 

リンほどの厳密な制限を行わない場合が多いです。

 

 

  尿路系(結石に配慮した)のフードは高塩分

そうはいっても、

腎臓病を患っている事を確認しているのであれば、

あえて、高塩分のフードを選ぶ必要はありません。

 

意外に落とし穴なのが、

尿路疾患系、結石に配慮したフードは、

高塩分なフードが多い傾向があります。

 

 

一般的なフードと比べても

3~5倍のナトリウムが含有されていますので、

気を付けておいた方が良いと思います。

 

※尿路疾患用のフードは、飲水量を増やすという目的

塩分が付加されています。(のどの渇きを誘発させる)

 

 

  猫の腎臓病では塩分と関係のない高血圧が多い

腎臓病だから血圧が高くなったのか・・・?

血圧が高いから腎臓病になったのか・・・?

 

タマゴが先か、ニワトリが先か??

の話になってしまいますが、

 

「腎臓病だから血圧が高くなった」

↑二次性高血圧といいます

パターンの方が多く、

 

慢性腎臓病の猫の19.4%で高血圧が発生します。

 

塩分と関係のない高血圧なので、

飲み薬による治療が必要になります。

 

 

  血圧の測定について

 

慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症など、

血圧をモニタリングしたい猫さんは非常に多いのですが、

 

動物病院内での血圧測定は、

興奮や緊張もあり、あまりあてになりません。

 

おうちで継続的に血圧測定できるのが理想です。

 

家庭用血圧計は動物病院用に比べれば安価ですが、

そうはいっても、そこそこのお値段がします…。

 

ただ、操作は簡単で測定結果は信頼できます。

 

※猫さんの場合は、オプションの小さいサイズのカフ(腕帯)も買っておいた方が無難です。

稀に、ERDE(エルデ)のロゴの入っていない模造品が販売されています。ご注意を。

 

 

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