正義と向き合うタクティクスRPG
今回はトライアングルストラテジーの感想を書いていきます。
このゲームはスイッチで発売されたタクティクスRPGで、グラフィックはオクトパストラベラーに使われたHD2Dという表現をしています。
オクトパストラベラーは昔ながらもキレイなHD2Dグラフィックがかなり気になっていたんですが、ストーリーが微妙と聞いていたので手を出していなかったんですよね。
ですがHD2Dのこのトライアングルストラテジーが発売されるということで体験版やってみたらけっこう面白かったので買ってみました。
このゲームの個人的な点数
ストーリー 9
グラフィック 9
戦闘 10
音楽 8
総合 9
って感じでかなり楽しめたゲームでした。
同じタクティクス系のゲームで前にファイアーエムブレム風花雪月をプレイしたのですが、個人的にそれがSRPGとしてはかなり不満な作品だったのでそれをほとんど解消してくれたようなこのトライアングルストラテジーはかなりハマりました。
風花雪月と比較するとストーリーと戦闘は圧倒的にトライアングルストラテジーの方が楽しめました。
音楽は風花雪月の方が印象に残ったかな。トラストもいいけど。
グラフィックは好みですがHD2Dいいですね。
育成自由度はトラストはあまりないですが個人的にはけっこう丁度いいと思いました。
最初はネタバレなし、後半は少しストーリーのネタバレありで感想を書いていきます
・ストーリー
ますはネタバレなしでストーリーについて
あらすじとしては三国が鉄と塩の利権をめぐって争う古風な戦記物ですが、国同士の思惑が入り混じるのが戦争のリアリティあってストーリーはとても良かったです。
進めていくとストーリー分岐がよくあるのですが、展開が重くて選択肢はどれも苦しいような選択肢ばっかりでとても悩みますがとにかく先が気になってずっと楽しめました。
でも分岐が多いのでストーリー全部見るのは大変ですね。
戦闘が難しくて2周目でも楽しめるけど、2周目は段々めんどくさくなってきて途中からイージーにしました。
SRPGは面白いけど時間かかるので周回大変なのよね。
ストーリーにメインの仲間キャラ以外が入ってこないのが少し寂しいです。
途中で選択肢や信念パラメーターでいろいろ仲間が加入するのですが、加入するかしないかがプレイヤーによって違ってくるためかメインストーリーには関わってこないんですよね。なので愛着度も違ってきてメンバー編成も偏ってきちゃいますね。
全体的にとてもストーリーは楽しめました。
・グラフィック
スクエニが開発したHD2Dによるグラフィック表現はめっちゃ最高でした。こういうの大好き。
背景は美麗な3Dで描かれていて、キャラクタは昔ながらの2Dドット。
昔のノスタルジックな雰囲気もありつつ綺麗な背景で最新のゲームの良さも感じられるというスクエニの最高の発明だと思います。
美麗で超リアルなフォトリアルのグラフィックよりもこういうオリジナリティのあるグラフィックの方が好きです。
フォトリアルだとみんな同じような見た目になってしまうので違うゲームでも雰囲気が似たように感じてしまうんですよね。
僕はそれよりもそのゲーム独自のデザインを表現してもらった方が世界観に没入できて好きです。
マジでグラフィック大好きだけどカメラをグルグルまわすとステージの切れ目とかが見えて少し雑に感じてしまうのは少しマイナスでした。
グラだけで言えばマップの切れ端が見えないオクトパストラベラーの方が好きでしたね。あれはカメラ回転できないですが。
HD2Dマジで好きなのでこれでブレイブリーデフォルトのような普通のRPG作ってほしいです。
オクトラはちょっとストーリー薄すぎだったので。
・戦闘
戦闘は難易度ノーマルでも歯ごたえあってめっちゃ面白かったです。
前にやったファイアーエムブレム風花雪月のノーマルモードが簡単すぎてとても不満だったのでこれは大満足でした。
敵が強くて普通に負けたりしました。でもユニットロストしてもペナルティ何もないのがストレス無くていいですね。
ロストすると本当に死んでしまいそのキャラ関連のストーリー見れない、とかなるとけっこう嫌です。
キャラが使えなくなるのはいいけどストーリー見れなくなるのがとても嫌ですね。
挟み撃ちとか高地とったりとか戦略性高いのも良かった。
敵味方のターンが分かれるターン制じゃなくて、行動順が素早さ順に敵味方入り乱れて動くのも新鮮で面白かった。
ただ育成要素が薄いのは人によっては微妙に感じるかも。
僕は育成要素が複雑すぎて難易度調整がめちゃくちゃになるよりかは、育成要素薄くても難易度バランスが良い方がいいので気にしなかったです。
育成要素も複雑すぎてもちょっと大変なのでけっこうちょうど良かったです。
戦闘はかなり満足でした。
・音楽
音楽も耳に残る感じでとても良かったです。
戦争の重厚な雰囲気を感じられました。
戦闘曲とかずっと流れてるので音楽の良さは重要ですね。
ただ風花雪月はかなり印象に残る音楽だったのでそれと比較すると風花雪月の方が良かったなと感じました。
いや普通にトライアングルストラテジーも良かったですけど。
※ここから簡単にストーリーネタバレあり感想
ネタバレありで少し気になったところを書いていきます。
面白かったんだけどモヤってるところを書いていきます。
まずエスフロスト公国がいきなりグリンブルク王国に攻め込んでくるの無理すぎない?
急に攻め込むのはまあわかるけど簡単に負けすぎではと思いました。仮にも防衛戦なんだから攻めるより有利な気がするし、大軍を簡単に敵地本陣に動かせすぎやろと思いました。
まあここはそこまでモヤらなかった。
一番ヤバいと思ったのは最後にロランルート行く時にロランがいきなり塩の女神教信者になるところがかなり無理あるというか狂いすぎだろと思いました。
ロランはこれまで全員を幸福にしたいとか言ってたし、塩教ならそれできるとかいうてたけどカルト宗教なのわかっててそれ言い出すのはいきなりすぎて違和感ありました。
全員が幸福になるためにはこうするしかないとか言いつつローゼル族には犠牲になってもらうしかないって言ってるのがなにもかも矛盾しすぎてて納得いきませんでした。
まだなにかしらの信念に基づいてるなら納得できるけど、いきなりローゼル族を見捨てるのは言動に矛盾しか感じなかったです。
ロランは信念に従ったというより壊れてもうたんやなって思うしかありませんでした。
初見はロランルートとか論外すぎて普通にベネディクトルートでした。
そんな感じで少しモヤモヤするところはありつつも全体的にとても良くできていて楽しめた作品でした。
タクティクスオウガのリメイクが出たのでそれもやりたくなってきましたね。
それではまた。