せっかくの休日。
私は、
のんびりしようと思って、
近所のファミリーレストランに出かけました。
いわゆる、
『ファミレス』
という場所です。
広々とした席に案内されて、
メニューを開く。
それだけでもう、
ちょっとした息抜きになりますよね。
こういうのって、
なんだかワクワクします。
私の場合は、
まず定番の、
『ドリンクバー』
を注文することにしました。
あの、
自分で好きな飲み物を取ってくるシステム。
あれを見ると、
なぜか少しだけテンションが上がってしまいます。
みなさんは、
どうでしょうか?
ドリンクバーの機械の前で、
どれにしようか迷う時間。
あれって、
地味に楽しい時間ですよね。
今回は、
アイスコーヒーをグラスに入れて、
それから、
温かいお茶も用意して。
席に戻って、
のんびり本でも読もうと思ったのです。
ここで、
問題になるのが、
『人間の時間感覚』
というものです。
ほんの軽い気持ちで、
席に座りました。
「ちょっと、
喉を潤して、
本を1章だけ読んだら帰ろう。」
そう思っていたのです。
でも、
現実は、
少し違っていました。
気がつくと、
アイスコーヒーは飲み干し、
2杯目のカフェラテになり、
さらには、
スープバーのコーンスープまで手を出している。
私の場合は、
そこからさらに、
友人と合流することになってしまいました。
「今、
近くにいるんだけど、
ちょっとお茶しない?」
そんな連絡が、
スマホの画面にポンと光ったのです。
せっかくなので、
「じゃあ、
ここで待ってるね。」
と返信して、
合流することになりました。
ここからが、
本当の長居の始まりでした。
最初は、
最近どこへ行ったとか、
何を食べたとか、
そんな他愛のない会話から始まります。
「最近さ、
新しいカフェができたよね。」
「あそこ、
すごく混んでるらしいよ。」
そんな、
よくある日常の会話です。
けれど、
ドリンクバーのグラスを片手に、
おしゃべりを続けていくうちに、
なぜか話の方向が、
少しずつ変わっていくのです。
気がつけば、
話題は、
『人生の選択』
とか、
『これからの生き方』
とか、
そんな大げさなテーマに突入していました。
目の前には、
すっかり冷めてしまったドリンクバーのお代わり。
それなのに、
私たちの口からは、
次から次へと、
深い言葉が飛び出してくる。
これは、
一体どういうことなのでしょうか。
不思議ですよね。
高級なレストランでもなく、
静かな図書館でもなく、
ガヤガヤとした、
あのドリンクバーのあるファミレスで。
なぜか、
人生の核心に迫るような話を、
真剣にしてしまう。
そういう場所の魔力のようなものが、
あの空間には、
あるのかもしれません。
ようするに、
ファミレスというのは、
ただご飯を食べる場所ではなく、
『心を解放する空間』
ということなのかなと思います。
周りを見渡すと、
高校生が勉強していたり、
お年寄りのグループが楽しそうに笑っていたり、
ビジネスマン風の人が資料を広げていたりする。
みんな、
それぞれの時間を、
それぞれのペースで過ごしている。
その空気感が、
なんだかとても心地いいのです。
私たちも、
気がつけば2時間が経過していました。
「え、
もうこんな時間?」
思わず、
時計を見て声が出てしまいました。
それほど、
あっという間の時間でした。
少し、
話しは変わりますが、
こういう時間って、
日常生活の中では、
なかなか作れないものですよね。
毎日、
家事や仕事に追われて、
時間に急かされるように生きている。
「早くしなきゃ。」
「あれもやらなきゃ。」
そんなことばかり考えてしまう。
だからこそ、
こういう、
何気なく長居してしまう場所が、
必要なのかもしれません。
自分の内側にある気持ちを、
ぽつりぽつりと話してみる。
それを、
ただ「うんうん」と聞いてくれる人がいる。
それだけで、
心がすっきりと軽くなるような気がします。
自分の周りも、
なんだか少し優しくなれるような、
そんな温かい気持ち。
そういう時間を、
私たちは、
知らず知らずのうちに、
求めているのではないでしょうか。
ファミレスのドリンクバーという、
とっても身近な場所。
そこから始まった、
ちょっとした長居のひととき。
予定外ではあったけれど、
思った以上に、
リフレッシュできた一日でした。
たまには、
時間を忘れて、
ゆっくりおしゃべりするのもいいものですね。
また今度、
休日にお気に入りの本を持って、
あのドリンクバーに行ってみようかな。
今度は、
何杯飲めるか試してみるのも、
面白いかもしれません。
みなさんも、
お休みの日は、
時間を忘れてのんびり過ごす時間、
作ってみてはいかがでしょうか。