http://ameblo.jp/intimate-jimura/entry-10993568134.html↑まずはこちらをご覧ください。
~クロッチ部分の不快感をなくす~
★マチ部分が広すぎ、タブつき部分がくい込んで不快な場合
又はマチ幅が狭すぎ、動きによるズレからくい込んで不快な場合
→マチ幅修正します。(クロッチ幅修正)


★★★マチ幅修正★★★
前後見頃とマチ、全てを一続きにしてから裾のラインを修正します。

細くしたい(又は太くしたい)分量を2で割って(片側なので)
マチの一番細い部分と並行に印を付けます。
あとはカーブ尺等を使って
A、前は出す場合も削る場合も前裾の2分の1程度の所で元の線になるように
自然にカーブを引き直します。
B、後ろは裾のラインの一番出た所で元の線と交わる様に
自然にカーブを引き直します。
C、細くする場合はヒップは後ろマチ付け線で元の線と交わるように
自然にカーブを引き直します。
(ただし、明らかにヒップもタブついている場合は後ろもBと同様でかまいません)
※前中心に接ぎがある場合(ローライズ)は
カーブ形状が同じで続きに出来る場合は通常ショーツと同じ方法でマチ幅修正して下さい。
カーブ形状が一致していない場合は
寸法が一致すればOKなので前マチ接ぎ線で図のように削ります。
おススメカーブ尺→Dカーブルーラー

★マチ位置が合っていない為、適切で無い位置に縫い目があり不快な場合
→マチ位置修正します(クロッチ位置修正)
★★★マチ位置修正★★★
前後見頃とマチ、全てを一続きにしてから裾のラインを修正します。
ひと続きにしてから好きな位置に新しいマチ接ぎ線を作ります。
その時の注意点はなるべく元のカーブの形状に似せる事と
数ミリでも良いので中心側を直角でスタートさせると言う事。
(マチ接ぎ線がカモメ状になるのを防ぐため)
※前中心に接ぎがある場合(ローライズ)は
カーブ形状が同じで続きに出来る場合は通常ショーツと同じ方法でマチ幅修正して下さい。
カーブ形状が一致していない場合は
寸法が一致すればOKなので前マチ接ぎ線で図のように削ります。
★ローライズで前中心丈が短く引きつった様にくい込む場合
→ロックミシンの糸調子を確認した上で糸調子に問題が無ければ
中心丈修正します。

ロックミシンの糸調子が悪いと糸でつっぱって引きつった様な着心地になってしまいます。
糸調子は万全ですか?
(ロックミシンの適切な縫い目は布地の伸縮よりも必ず勝っていなくてはいけません。試し縫いをして思いっきり引きのばしてみて下さい。糸が切れる様なら糸調子が適切ではありません。生地が限界まで伸びて縫い目はもう少し伸びそう・・・と言うのが下着縫製の適切な糸調子です)
★★★前丈修正★★★
伸ばしたい分量をマチと見頃に振り分けます。
1センチ伸ばしたいなら5mmずつ。
中心を数ミリでも良いので直角に合わせて元のマチ接ぎ線をトレースします。
そこを新たなマチ接ぎ線として裾ラインを引き直します。
(この時、縫い合わせて不自然な角度にならない様に注意です)
★マチ接ぎ縫い目に厚みがあり、肌当たりが不快な場合
→なるべくフラットになる様に材料や仕様を見直します
・ロックミシンの縫い目は詰まり過ぎていませんか?→送り幅を広くしてみて下さい。
・布はぶ厚すぎませんか?→もう少し薄い物に変更してみて下さい。
一番フラットに縫いあがるのは“続きマチ”です。一度続きマチで作ってみて下さい。
http://jimura.ocnk.net/page/18マチ縫いの基本
★ゴム部分のゴロつきによりマチ接ぎが不快な場合
→材料や縫製仕様を見直してみましょう
・当店では練習用にハードピコゴムをおススメしていますが、着用感ではやはりソフトが勝っています。(ショーツに限り)もしハードピコゴムでお作りでしたら是非一度ソフトピコゴムをお使い下さい。
・縫い目が詰まり過ぎて硬くなっていませんか?→送り幅を広くしてみて下さい
・材料と仕様は合っていますか?分厚い布に分厚い縫製ではごろ付きます。
→ピコ出し、インゴム等の分厚くなりやすい縫製の時はなるべく薄い生地でお作り下さい。
★続きマチでの作成品を着用時にチクチク感がある場合
→断面チェックしてみましょう。
★★★断面チェック★★★
布の切り口を唇にそっとあて動かす
この時、チクチク感がある物はクロッチ布には使えません。
別の布に変更しましょう。
★上記全てがあてはまらない場合
→クロッチは必ずしも必要ではないのです。
続きマチのノンクロッチ仕様で作ってみてはいかがでしょうか?
・綿100%フライス、綿ベア天竺、レーヨンベア天竺
これらのノンクロッチ品を作った事がありますがとても快適でしたよ。
意外にも生理用としても優れ物でした。“モレ”は防止できませんが“蒸れ”は防げますし
縫い目がどこにも無いのでナプキンがゴロつかずテープも付けやすいです。
以上、又何か質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。