こんにちは。吉岡です。
皆さん、焼酎はお好きでしょうか?
私の地元、熊本県の球磨・人吉地方
は、地元の米と清流・球磨(くま)川の水を使った『球磨焼酎
』の名産地です。
町には数々の【焼酎蔵】があり、いわゆる“焼酎ブーム”が到来するずっと前も、地元では酒といえば焼酎・焼酎・焼酎。
小さい頃から目にしていた地元の宴会の場で、球磨焼酎の一升瓶、ガラとチョクを見ない光景というのは有り得ませんでした。
(人吉・球磨では焼酎を入れる水差しのような容器を「ガラ」、小さいおわん型の容器を「チョク」といいます。画像参照)
さてさて、そんな球磨焼酎の有名酒造である繊月酒造が4月に40年ものの球磨焼酎を限定発売するそうです。
その名も「桜花流水文 古酒繊月」。
名前だけでも美しい!
40年も土甕で寝かせて熟成させたアルコール度数37度の“究極の古酒”で、器も有田焼の名窯、香蘭社の作というこだわり。
販売本数は500本のみ。桐箱入りで木製の台と木札がつき、価格は10万5千円だそうです。
「こうした古酒は市場になく、比較できるものもない。価格設定に悩んだが、器を含め、これだけの商品はほかにない」
こう語るのは、繊月酒造常務の堤純子さん。
繊月酒造といえば、地元では知らない人はいません。
そもそも南九州では、多くの蔵を掛け持つ杜氏集団に焼酎製造を依頼する酒造メーカーが多かったそうです。
ところが、最初から<専属>の杜氏がいた繊月酒造では、杜氏は弟子を育て、弟子の中から指名された者が次の杜氏を務めていらっしゃいます。
現在の杜氏は6代目。こうした「技術の伝承」が古酒の商品化にも生かされているのでしょう。
そして、この常務の堤さんは、何を隠そう私の高校時代の同級生です。
私自身には継ぐ家業というものはなかったので、彼女とは境遇や自分の仕事についての選択肢は違いました。
でも、ニュース等でこうしたことを知ると、女性でありながら家業を継ぎ、活躍している同級生の様子に、いい刺激をもらいます。
人生の選択肢は色々あるけれど、今の状況をポジティブに生きている人というのは素敵だと思います。