インキュベーションマザー 北條夏旭 『Mother's Note-マザーズノート-』 -36ページ目

第41回  「秘密」

 最近、本屋さんの目立つ場所に飾られている「シークレット」という書籍をご存知でしょうか?人間は、考え方一つで人生が変わるという沢山の事例を基に、しかも、それは「引き寄せの法則」であり、単なる思い込みでは無いことを繰り返し語っている書籍です。
読み進めていくうちに、中村天風(哲人)の修行時代の、お話しを思い出しました。
 天風さんが、自分の病気を、治してくださると約束したヨーガの聖人に対して、毎日座禅ばかりさせて、治す気が無いと不平を申し立てた時の話です。聖人は、冷静に、側にいた野良犬を刺し、そのナイフで、天風さんの腕を刺したあげくに、数日間放置したそうです。破傷風の恐怖と怒りで、傷口が悪化し高熱にうなされていた天風さんのところに、足を舐めて治している野良犬を連れてきた聖人から、『犬が治せるのに、お前は治せないのだな。』と言われ、天風さんは、大きな気付きを得て、やっとその境地に入ることが出来たという話です。


 がんに侵されても、不幸のどん底に叩きのめされても、何故か不思議と幸運に転換できる人、いついかなる時でも幸せに生きている人、思い通りに人生を歩んでおられる方が、いらっしゃいます。こういった皆さんは、この『秘密』を上手に、ご活用されているようです。


 何が起きても、「大丈夫」「私は、このようになる」という信念が、自分の人生を決める。これは、これまでの多くの素晴しい経営者や、優秀な経営幹部の方々とお会いしてきてつくづく感じてきたことです。
本当に、成功者となった方は、成功する事を信じて疑わないのです。
そして、企業の成功者は、経営者だけとは限りません。


 インターウォーズは、縁あって日本マクドナルド創業者の藤田氏を支え、今日の日本マクドナルドを創られた経営幹部の方々と深く、お付合い頂いております。
中でも創業から活躍され退任された役員のお二人に弊社のアドバイザリーとして、いろいろなご相談にのって頂いています。
アドバイスを頂く内容といい、強靭な精神力といい、やはり、この方々はこの『秘密』をご存知だとしか思えない方々なのです。また、他社でご活躍の、もと幹部の方々の功績をみていても、あの時代、あの屈強を生き抜いた方々の底力に「秘密」を感じます。
この秘密は、決して重苦しい感覚ではなく、本当に自己の潜在意識にありたい自分を創造していく方法です。なので、常に楽しく、前向きに、あらゆる事に対応できるのだと思います。


 この『引き寄せの法則』を解読されるのも、また、他の方法でも、ともかくも、自己の意識を集中して、思い通りの楽しい人生を、縁ある皆さんに歩んで頂きたいと願っています。




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第40回  「スポーツの秋」

 健康維持の為には、スポーツや、適度な運動が必要だそうです。
ところが私は、スポーツや運動は見るだけです。歩くのも積極的にできません。
もちろん、今後の為に体力を温存しなければという意識はあるので、ブートキャンプの内容を確認し、テレビショッピングで運動グッズを購入しては部屋に積み重ね、いつでも始められる用意(は、)しっかりしています。
 そういう将来の不安を持ちつつも、運動機能と肝心の根性が欠落した私とは、まったく対象的な、強靭な肉体と精神を持ち、体を動かす事が苦にならないスポーツの秋にぴったりの印象を持つ、元気で、おしゃれな社長がいらっしゃいます。株式会社イデアインターナショナルの橋本社長です。


 尖がった感性でユニークな商品を生み出し、ファッション性の高い売り場で販売する方法を持つ、インテリア雑貨のメーカーとして、めきめきと頭角を現している企業の創業者でもあり代表取締役の橋本社長です。


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 それはもう、常人を越えた体力です。相当のお酒を飲まれて大騒ぎした後でも、走って帰れるくらいのお元気です。目の前でその光景を眼にすると、実は、宇宙人ではないかと思ってしまうほどです。
もちろん、何もしないであの体力を保持されているのではなく、もともとスポーツマンであった事で、基礎体力が違うのだとも思います。しかし、それだけでは維持するのは難しいので、日頃から鍛えられているのかもしれません。


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 ともかく、体力とともに、知力も余っていらっしゃる事もあるのか、日本も外国も、競合も他業種も、全てに垣根がありません。商品開発の感性もさることながら、新しいビジネスモデルを構築される事もお得意です。また、アーティストやデザイナー、クリエイターの才能に対して造詣が深く、インキュベーター的な精神で、デビューのステージを提供されています。


こういう方ですので、私も、新しいヒントが必要になったりすると、つい御連絡してご意見を伺ったり、相談にのって頂いております。



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 話す度に思うのは、ほとばしるアイディアに収益の裏打ちがあるという恐ろしさです。何事にも捉われずに、瞬時に業種業態の壁を飛び越える類まれなる感性とそれを整理する高性能CPUをお持ちだと思います。 その、有り余るエネルギーと感性を十分発揮されて、これからも多くの事をいろいろな分野の方にご提案頂き、実践し、自社も他社も越えた、大きな視点で新しいビジネスを構築されていかれる未来を感じます。


「毎日の暮らしの中にある自分の物が、ちょっとデザイン性が高ければ、なお、楽しいでしょ?」と考える人達のデザインを上手に商品化されています。表参道ヒルズや、ミッドタウンにも出店されているので、是非お立ち寄り頂きたいと思います。



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第39回  「歌手というキャリア」

 仕事柄、様々な業界の方から、新規事業や会社立ち上げのご相談を受けます。業界によっては、独特の感性や知識を必要とされるので、その道のプロの方をスカウトして、一定期間だけでも、開発チームに入って頂きながらご支援をしています。


 そういう経緯もあって、今から5年ほど前に、沢田知可子さんという歌手に出会いました。
 彼女は、デビュー間もない頃に「会いたい」という曲が大ヒットし、NHKの紅白にも出場した人です。OLから、プロの歌手に転職?し、紅白まで一挙に登りつめた彼女は歌手人生での大きな目的を果たされました。しかし次の大きなヒットに恵まれないまま、安定した地位を持ち、根強いファンに支えられてもいるものの、絶頂期の彼女のステージには、まだ戻っていません。
 普通であれば、寂しさや焦燥感に捉われる事もあるはずなのに、彼女は苦労を微塵も感じさせず、常日頃から、素直で愛らしく、おおらかで、素敵な女性です。


 ある日、音楽事務所で資料をつくっている、飾り気もないのに「華」がある女性がいました。「あれ?沢田さん?!何してるの?」「あら、お仕事ですよぉ?」「知可ちゃんの仕事は違うでしょ。」という私に「でも、私もできる事はしようと思って margin-bottom:15px;、案外得意なのよ」と、楽しそうに、せっせと作業を続けていました。一生懸命な彼女の姿を見ているうちに、この人の歌が本物である事がわかりました。歌が歌える幸せを、歌手と言う職業を持っている事を、心から周りに、素直に感謝している人なのです。


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私は、そういう彼女の歌声に、そして、彼女の人間性に惚れています。本当に美しい声です。アカペラで、心に語りかけるように歌える、類まれなる歌唱力を持つ、数少ない本物のディーヴァであることは、間違い無いと思います。
そして、「人生、歌一筋」というキャリアもあるのだと実感しています。

 最近、キャリアの選択で迷っている人と出会うと、人間は、本当にやりたい事をやれるのが、そして、それをずっと続けられる事が、一番の幸せだと思わずにいられません。
 但し、その道は険しく、厳しいものです。それを受け入れてこそ初めてのキャリアアップです。彼女も一度はOLの道を選んだのです。でも、どうしても歌いたくて思い切って転身し、歌手になるために、な・る・までに、物凄く大変なご苦労をされたのです。
その努力の末に勝ち得た今の立場です。だから彼女は、いつまでも真摯な気持で歌い続けています。



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辛い時、心が疲れた時は、是非、彼女の歌声を聞いてみてください、人間として逞しく、清らかな気持でいきている人の綺麗な歌声に心が安らぐはずです。
彼女は自分で自分の道をひらき、今もなお、めげることなく、一生、歌手という職業を全うするために、毎日、切磋琢磨の努力を続けています。彼女のように、年齢を重ねるほど魅力と深みが増す、そんな心豊かな仕事人生を、あらゆる人に送って欲しく思います。



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第38回  「辛抱と継続」

 人間、「辛抱だ!」とか「継続は力なり」とか、結構重たい言葉ですよね。
 私は、辛抱とか継続というと頭に浮かぶのが、ローリングストーンズと言うイギリスのロックバンド。なにしろ、彼らは、体力的にもかなりきついロックミュージシャンの世界でなんと43年という長い間、あのハードなステージをこなしています。やれ解散だ、再結成だと他のグループが、ジタバタしている中、彼らは、淡々と結成当時の(不可抗力な場合を除けば)メンバーでグループを継続してきました。


なにかと、人騒がせな方々ですが、自分達の音楽を大切に守り続けてきた結果、彼らには、老若男女の(高齢者から小学生に至るまで)ファンがいます。もちろん私も古株のファンです。なにしろ昔から変らない方々なので、嫌いになる理由がみつからないからです。
自分たち独自の世界を持ち、世間に溺れず、へつらわず、生意気で無作法に見えます。いつも、やんちゃで、我儘で、不良のイメージを崩そうとしません。
しかし、彼らの年齢からみれば、驚異的なステージをこなす背景にどれだけの努力が潜んでいるかは、はかりしれないのです。ましてや、同じ仲間と同じ仕事を続けるということは、かなり辛抱強い人達でもあると思うのです。


 もっと、他にいい相手がいるかもしれない。こいつが俺の邪魔している、この人さえいなければもっと組織は伸びるのにとか、長く一緒にいると、不満も疑心も募ってくるものではないでしょうか。会社の崩壊の大半は内部分裂であることも、周知の事実です。


 そんな辛抱と継続を素敵に感じさせて下さる方がいます。
株式会社吉野家DCの安部修仁社長です。


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吉野家さんの方々とは、仕事のおつきあいというより、たまたま、私も音楽好きだということで意気投合し、それ以来イベントの度に、お邪魔したり、お気に入りのプライベートな空間で遭遇する事も多いので、気持はお仲間です。


 そんな折々、安部氏と共に歩まれた幹部の方々との会話を聞くにつけ、安部社長の物凄い吸引力とその吸引力を更に強化している幹部の方々との強い結束力を感じます。


そこには、音楽という共通の言葉を持っているという強みもあるように思います。


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 安部社長は、その昔の倒産劇の時も、自身の好むソウルフルな曲のごとく、熱く強い魂で仲間を引っ張って乗り越えられました。
2度目のBSEでの再開中止の時も、「あったま、(頭)きた!」と意表をつく発言で、自分の素の気持を社員に伝えました。そして、社員の方々も、自分達の気持を代弁してくれた社長に応えて、業績を支えてくれたと思います。


 安部社長の歌声は、実に切なく、強く、枯れた渋い声です。その声を最大に生かしてくれる苦楽を共にした仲間のギターに乗って聞こえてくる歌には熱い心があります。
辛抱は辛いし、継続は大変な努力が要るけど、格好いい結果があれば、良しですよね。




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第37回  「組織の語源は有機体」

 「私は、組織人ですから」という言葉を聞くと、うーんちょっとクールなのかしら。と思われませんか?


でも、本来組織というのは有機体、今、巷で大人気のオーガニックが語源だとご存知でしたでしょうか。常に進化変化して、新しい細胞が出来ないと腐敗してしまう有機体です。
『僕は組織人ですから』は、まさに、組織=有機体そのものの進化変化に対応する可能性を秘めたタイプです。と言っているはずです。にも、関わらず、決められた事を遂行する変化に対応できない事に対して組織人というイメージがあるのは、何故か不思議です。
気になるかもしれませんので、(余談ですが)無機質(鉱物)は、ミネラルだそうです。


 今回の登場人物は、ここに登場させた事がわかると叱られそうなのですが、覚悟を決めて「伊藤忠食品株式会社 濱口泰三社長」をご紹介させていただきます。


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濱口さんは、総合商社の合併により、伊藤忠商事の社員となられた事を機に、生来の気転と行動力で、新規事業の立役者として辣腕をふるわれ、3年前に伊藤忠食品の代表取締役社長にご就任されました。


濱口社長は、とても、格好いい、お茶目な切れ者です。しゃれが効いた旗本退屈男(ご存知かしら)みたいな方なのです。
シャープな方なので、始めは緊張するのですが、会話が愉快で面白いので、嵌められて、つい本音を引きずり出されてしまいます。


 過日、何故濱口社長が新規事業開発の達人になったかの理由を語って頂きました。といっても、おおかた冗談交じりなのですが。


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「僕はね、ファミリーマートに出向にいっていたから、帰ってきたときには、何か新しい仕事をしなければならなかったのよ。でも、なにか考えても、どこかの部署の誰かが、必ず近い事をやっているので、無いものを考えていかざるを得ないよね。そうしたら、あいつは新しい事が好きだからとなって、新規事業を考える係りになっただけなんだよ。」という具合です。


 まずは、大きな目的に対して、それを具体的な形に落とし込む為に必要な事が何であるかを、当たり前のように、瞬時に感じる方のように思います。
私が知っているだけでも、濱口社長の伊藤忠時代のアイディアが具現化して、一千億を超える事業会社を始め、大きな結果を出している新規事業が多々あるのです。


その時、その時の状況に、進化変化に対応した社会の求めるテーマを、形にして会社を変える要の人こそ、本物の組織人といえるのではないでしょうか。



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