10日、自民党の石破幹事長は名古屋市内で講演と記者団に対して発言。
石破幹事長の発言をまとめると下記の通り。
「(野田総理の解散時期について)野田総理が解散を決意したかどうかは知らない。近いうちどころではない。もう間近。野田内閣の支持率は2割を切っている。民主党の支持率は1割しかない。こういう人たちが政権を担っていいわけがない。民主党も我々も、主権者である国民の前で審判を仰ぐべきである。解散の流れは不可逆的である。年内に解散と投票を行わなければ暫定予算を組まなければならない。暫定予算は最低限の事務的経費しか盛り込めず、景気にプラスに働かない」
「(解散引き延ばしについて)解散がここまで延びたのは、民主党議員が野田総理に「選挙をすれば大量に落選するので、それだけは勘弁してくれ」と言っているからではないか。衆議院の選挙制度改革を巡って民主党が「1票の格差是正だけではなく、定数削減もやる」と主張しているのも、解散を引き延ばすためである。次期総選挙の前に国会で与野党が考えを述べる最後の論戦にすべきである。今の厳しい国内外の状況に対処するには、国民の審判を受けた政権でなければならない」
「(野田総理のTPP発言について)野田総理には何をどのようにして守るのか説明する義務がある。それなくして国内で二分された世論はなかなか収斂しない。聖域なき例外なき関税撤廃には反対である。(特例公債法案について)予算は成立したが、それを執行するための赤字国債発行法案が成立しないのは、予算の趣旨からして問題だということは、与野党どちらにとっても論点である。予算案と特例公債法案を切り離さずセットでという議論もあるかもしれない。
「(一票の格差是正について)「0増5減」をやればとにかく違憲状態は解消する。マニフェストがどうだとか、選挙制度がどうだとか、こんな話は二の次三の次。民主党も我々も主権者の前に厳粛に審判を仰ごうということ。(第三極の結集について)政策を横に置いて結集しても、必ず大変なことになる。全く考えが違うのだから、そういう人たちが国政を左右することがあっていいはずがない」