19日午後、民主党の野田総理、自民党の安倍総裁、公明党の山口代表の3党党首で約40分間の会談を行った。安倍総裁の会談後に述べた内容をまとめると下記の通り。
●安倍総裁の会談での発言まとめ
「「近いうちに」と合意したことで、消費税率引き上げ法は成立した。そのときの約束を果たしてほしい。この約束は国民との約束であり、今回も2か月前と同じ説明であれば、我々は国民に対して理解いただけるような説明もできない。8月の党首会談では来年度予算案の編成は行わないと言ったではないか」
●安倍総裁の会談後の発言まとめ
「野田総理には具体的な提案はあるのですかと申し上げたところ、真剣に重く受け止めているということ以上の話はないとのことであった。今回の回答には正直言って驚いている。2か月前に谷垣前総裁に約束したことと同じ言葉でしかなかった。民主党の輿石幹事長が「新しい具体的な案を提示するだろう」と言った。野田総理も私たちがそれで納得すると思っていたのだろうか。党首会談では、総理の誠意のなさに、私も山口代表も相当厳しい発言になった。率直に言って失望した。幹事長会談を踏まえてのこの回答に怒りを覚える。これでは全く信頼関係が築かれない状況で、信頼関係を回復する責任は野田総理にある」
「(首相との再会談について)今回と同じことが起こるのであれば意味がない。我々が協力できる状況を作っていく責任があり、答を出すのは政府・与党である。(臨時国会での対応について)野党側が審議に入る状況を作るのが、政府・与党の責任である。両党間において全く信頼関係が築かれない状況で、信頼関係を回復する責任は野田総理にある。まずは信頼関係を回復する努力を野田総理自身にしてもらわないと対応できない。常識に則って責任を感じてもらいたい。(特例公債法について)政府が努力すべき話である。その責任感がないのであれば辞職すべきである」