老人力 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

今日2月22日は、ねこ(2)、にゃん(2)、にゃん(2)で、日本だけの猫の日。同様にワンワン11、ワン1で、11月1日の犬の日も日本だけで、どちらも日本ペットフーズ協会によって1987年に決められたらしい。因みに、「世界猫の日」(International Cat Day)は8月8日だが、「世界犬の日」はなく、世界盲導犬の日(International Guide Dogs Day)は、4月最終水曜日で、他にも世界的な動物の日(記念日)は数多い。

 

猫

 

前置きが長くなったが、本題へ。

 

毎週火・金曜日は、基本的に学習の日と決めているのだが、最近は課外学習が続いていたので、借りた本の返却を兼ねて久しぶりにお気に入りの「横浜市立中央図書館」での座学。

 

前回の座学は1ヶ月程前。

 

 

 

お昼時だったので、併設の障害者就労支援施設を兼ねた「喫茶店・売店 のげやま」で腹ごしらえから。

 

ここではいつも☕️だけだったが、前から気になっていた「本日の日替わりA, B」からAの骨付きチキンカレー(サラダとコーヒー付き)を注文。ボリュームも老人向きで、辛さも控え目でなかなか美味だった。「因みに、Bは豚の角煮だった)

 

夕方までの長い座学の前に、食後の散歩を兼ねて野毛山通を少し登って野毛山公園に向かったが、あまりにも北風が強すぎるので早々と降りて来て、この付近で特に作品の多い建築家前川國男(1905ー1986)が1935年に設立した前川建築設計事務所設計が設計した、市立図書館としては大阪市立中央図書館に次いで多い蔵書を誇る大型図書館(1994年完成)の建物を改めて外から観察してみた。

 

 

 

今まで気がつかなった歩道にあった案内板では、建物の平面は正六角形(ヘクサゴン)の集合体だということがよく分かる。

 

1階のピロティーの高い天井も三角形=正六角形模様の集合体。

 

図書館周囲の歩道の正六角形のブロックは、接合部も上手く貼られて連続性が保たれていることに感動。(手前が図書館敷地)

 

正六角形のモジュールは、いつも利用する3階(一般調査部門とヨコハマ資料部門)の平面図を見ると更によく分かる。

◯エリアがいつも利用する開架式閲覧エリア

(図書館案内パンフレットより)


最近ハマっている郷土作家コーナーから借りた横浜出身の赤瀬川原平(1937-2014)の「老人力」(筑摩書房1998年刊)を返却する前に一枚。

 

老人としては恥ずかしながら、「老人力」という言葉をこの本を読むまでは知らなかった。

 

「老人力」は著者が1997年に提唱した概念で、老人=マイナス思考をプラス思考に転換した逆転の発想で、この本は痛快だった。

 

端的にいえば;(著書より)

 

老人力とは、物忘れ、繰り言、ため息等従来、ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されていた現象に潜むとされる未知の力

 

・老人力とは忘れる力

・忘れることの面白さ

・頭のガードが緩むと吸収力が活性化する

・要らないものをなくして出入りを良くする

・力が抜けると小さいことが楽しくなる

・歳を取ることに積極性が出てくる

・情報をスリムにすると自分が見えてくる

 

彼は、2011年の胃癌による全摘出の手術以降、脳出血、肺炎で体調を崩し、

 

「やっぱり人間は笑ってこそのもの」

「健康は半分くらいが丁度いい」

 

そして、2014年、彼が予ねてから言っていた通りの「なるほどそうだったのかと思えるのが死の瞬間」を迎えたのだと思う。