トランプ氏に乗り換えた友人の話(共和党内で一体何が?)アメリカ大統領予備選挙 | 国際法と国際政治から読み解く現在

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共和党の各候補者の州ごとの勝敗状況を見てみましょう。



トランプが14の州で、
クルーズが6の州で、
ルビオが1の州で、得票率一位をとっています。

クルーズ候補者に多く票が入るはずの、福音派が多い州でさえも、トランプが勝利することもありました。

ペンシルバニアに住む共和党員の友人は、クルーズからトランプに乗り換えました。

理由は、トランプは「今は、メキシコに壁を立てるとか口先では言っているけど、本当に大統領になったら、これまでのビジネス界の経験を通じて賢い外交をしてくれるだろう

それに、対してクルーズ氏は「本気でアメリカを極右の国にしかねない

どちらにせよ「僕たちには、ストーリーを作ることが一番重要だ

「民主党のヒラリークリントンにはアメリカを変えることができない」


私の友人は20代の若い白人の意見です。
民主党から共和党に変わることで、弱いアメリカが強いアメリカに変わると考えています。
また、彼は、アメリカ大統領選は新しい物語がうまれることを必要がありますが、

間違っても次期大統領になってからの軍事、外交、社会保障政策を誤ってはほしくないとしています。

なので、クルーズのように、ガチガチの極右にいるキリスト教原理主義者(友人も福音派)
よりかは、大衆受けをまだ狙っている、ちゃらんぽらんなトランプの方が期待できる余地があると考えていいようです。

共和党の有権者が、どのようにトランプを支持する過程に至るのか?の一つの例でした。
では、彼らは、いつ頃に立候補者を決定するのでしょうか。




アイオワ州やニューハンプシャー州など前半の予備選を例に見ると

民主党よりも、共和党の方が党内で、個人の支持する有権者を決めるタイミングが
ぎりぎりなことがわかります。

なかには、1日前に決定するひとも、、

確かに、
民主党の場合、ヒラリーさんに入れる人はずっと前から支持している人が多そうですし、
サンダースさんを支持しているひとは、熱狂的な支持者が大きと聞きます。

それに比べて、共和党員は、
まともな立候補者がいない と読み取るべきなのでしょうか。

共和党員はもともと、エスタブリッシュメント(共和党本命)出身のジェブブッシュ氏など
現在の倍以上の候補者で予備選がスタートしました。

自分が支持しようとしていた候補が脱退してしまった有権者は。
トランプ
クルーズ
ルビオ
のいずれかを選ばなければならないというわけですから、
彼らのディベートなどの蹴落としあいを見て、ぎりぎりまで候補を悩む人も少なくないのかもしれません。

CNNの世論調査で トランプ氏が党大会で選ばれるだろうと考える人が68%も
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その反面、共和党が党大会にだれも選出されないと考える人が61%も
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だれも、選出されない=つまり、党内で意見の不一致が生まれることによって、得票率がまばらになり、
立候補者の誰一人が、党大会に出場する条件の一つである、「代議員2472人の半数の1237人を獲得できない」可能性があるのです。

特に、共和党員の主流派の中で、有力候補=アウトサイダーのトランプ氏や民主党のヒラリークリントンに対抗できる有力候補を決定するにあったて意見の不一致が見られるようです。