マナー講師の渡邊優子です http://intermanner.com/
さて、問題です。
四角で囲まれた短い文章の中に、明らかな敬語の誤りが1つあります。
また許容の範囲とはいえ、厳密には間違いとされる箇所も1つあります。
お解りになりますか?
(答え)
1.明らかな誤り
×「いただけます」
ここで使うべきは「召し上がれます」
食べるのは相手(お客様)なので、相手を高める言葉、「尊敬語」を使わねばなりません。いただくは自分を低める言葉、「謙譲語」なので、ふさわしくありません。
2.許容される誤り
×「お召し上がり」
召し上がるは食べるの尊敬語なので、それに「お」をつけると二重敬語になってしまい、厳密には誤りです。
しかし、文部科学省が設置した文化審議会答申の作成する「敬語の指針」には以下の記述があり、習慣として定着しているので明らかな誤りとは言えないようです。
「二重敬語」とその適否
一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例えば,「お読みになられる」は,「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語である。
「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣として定着しているものもある。
【習慣として定着している二重敬語の例】
・(尊敬語) お召し上がりになる,お見えになる
・(謙譲語Ⅰ)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる
結論、写真の四角内の言葉を正しく言い換えるなら
「召し上がる15分前に冷蔵庫から出していただくと、より一層おいしくなります」
「冷蔵庫から出し常温で15分置いていただくと、より一層おいしく召し上がれます」
などで、いかがでしょうか。
ちょっとした言い間違いなら許されても、印刷物に間違いがあるのは企業としてちょっと恥ずかしいですね~
皆様もお気をつけください(^^)