11月2日は高野山へ。


当初、行きは橋本まで急行で向かい、橋本から極楽橋までは接続が便利(といっても17分待ち)な各停で行くつもりでしたが……


他の乗客が窓口に不気味なほど並んでるのが気になり、窓口を見ると乗車予定だった各停のあとに、観光列車「天空」が有ると書いてました。


「天空」は4両編成で、緑色の観光に特化した特別仕様車2両が指定席、ステンレスの一般車2000系2両が乗車券だけで乗れる自由席です。

2026年春に、新たな観光列車「GRAN天空」が登場する代わりに、引退も噂されてるのでついでに指定席に乗りました。

車内は乗ったら高野山の雰囲気を味わえるように和風で、山に入る前はほとんどの座席が紀の川に向いてます。

ほとんどの座席が紀の川に向いている事で、九度山の手前で坂を登っているときに、少し高いところから町の眺めも楽しめます。


展望デッキも。展望デッキは、元々扉が付いてた部分に柵が付いてる以外は吹きさらしで、風を感じることも出来ます。この日は走行中だと寒かったです。

一部の窓には寺院風?の飾りも。(金属製)

照明は、元々蛍光灯がむき出しだったものに後付けでカバーを付け、電球色。

橋本から極楽橋への途中停車駅は、学文路(かむろ)、九度山。

車内放送では、観光案内もありました。
学文路駅は学文路天満宮の最寄り駅でありますが、歩けば遠いとか、受験シーズンに学文路駅入場券が縁起物として発売される話があり、

九度山駅到着前は、真田幸村とその父ゆかりの地であることが放送で流れました。


九度山を発車し、ここから極楽橋まで客扱いは無しですが、山に入って高野下駅では駅舎がホテルになっていることと、「ここからが登山電車の様相で、山を登ります」の放送。

高野下を少し過ぎてから高野下駅を見下ろして、「少しの距離ですが、かなり登ってます」。

確かに、だいぶ高低差があり、さらに「ここから先は50パーミルの坂にトンネルが23カ所、カーブを曲がりながら登ります」。

パーミルは、1000m進めば高さ50m登る、坂のキツさの単位です。


また、橋本を過ぎて紀伊清水〜極楽橋の各駅の駅名標には、標高も表示されていて、ひとつ手前の紀伊神谷駅で473m。


終点の極楽橋まで行くと、539mと1駅で66mも差があります。

極楽橋には川と橋ぐらいしかありませんが、ここは高野線とケーブルカーの乗り換え駅。
(この写真は帰りに高野山駅で撮った写真)

極楽橋からケーブルカーに5分乗れば、高野山駅に到着です。

昔ながらの駅名標も。

高野山駅で降りても、駅前に有るのはバス乗り場のみ。

高野山散策は、駅前からバスで巡ることになります。


なぜ11月2日に高野山に行くことにしたのかって?


11月2日は南海電気鉄道140周年の記念イベントが南海なんば駅前で開催され……

南海アプリでは11月2日のみ有効のなんばゆきとなんば発の無料QR乗車券(ケーブルもOK)が全員にプレゼントだったからです。
沿線の利用客をなんばのイベントに招待目的もあったのだろうけど、なんば発となんば着はどっち先に使っても良かったことから、

なんばから1番運賃が高い高野山にしました。


バスの営業所では高野山内一日乗車券も発売中で、元の運賃が高い分、簡単に元取れると思って一日乗車券で高野山の名所に向かいました。

11月1日は、きんてつ鉄道まつり。

高安車庫と五位堂検修車庫の2カ所同時進行でしたが、高安のみ行ってきました。


家から大したことない距離なのに、近鉄電車の片道運賃300円が気に入らず、ちょっとした運動がてら自転車で行きました。


車庫内にも一応、自転車置場はありましたが、開門前で気付かず、駅前の有料駐輪場へ。
盗難対策なら、こっちで地球ロックかましたほうが硬いと言えば、硬い。


開門前のフェンス越しに、話題の新車1A系がお出迎え。
(この写真は中から撮影。外からも丸見えだった)

茶色い「シリーズ21」以外は赤がシンボルカラーとも言える近鉄の一般車に、新しい色が登場。

大阪線、名古屋線に導入予定です。


行先は「急行 平田町」…?

今も四日市始発で平田町ゆきの急行がありますが、伊勢若松から普通電車は3両編成の鈴鹿線は6両編成に対応出来るのか…
(この1A系は4両編成も、大阪上本町よりに別の2両編成を併結、全部で6両編成)


車庫の中を色々見ると、この倉庫のドアは近鉄が試作で導入し、だいぶ前に廃車されたステンレス車の3000系のドアか?
近鉄の無塗装車は3000系のみだから、可能性は大。

特別仕様のタクシーも。
大阪上本町付近で何回か走ってるのを見たことがある、「ひのとり」タクシー。

走ってるのは見たことがない、「青の交響曲」タクシー。
ナンバーが和泉で、小さい字で「古市」と書かれていたので羽曳野方面で走ってるのでしょう。

タクシーでも、近鉄特急の宣伝です。


「青の交響曲」の試し塗りに使われ、現在もそのままの姿の構内入れ替え車。
「Takayasu Kitashako Only」、高安北車庫限定です。

行先がLED、内装が更新されたリニューアルの一般車と、クラブツーリズム専用の「かぎろひ」。
一般車のほうは行先が「夢の行先コンテスト」の優秀作品発表がてら、絵入りで「急行 富士山」などの表示も。

部屋の中では、鉄道模型のジオラマもありました。
JR西日本の8+4の12両編成の新快速など、近鉄以外の他社の車両も編成の並びが忠実なのは意外でした。

しかしこの立て看板は……名張から東とか、名古屋線の駅に立てても良さそう。

食事は、高安車庫の社員食堂のカレーを数量限定50食の誘惑に釣られて食べましたが、50食以上ありそうでした。


高安車庫の休憩用に開放されていたのは、1400系FC04。

リニューアル済みですが、黒いドアの新車は結局出ませんでした。

隣に特急「アーバンライナー」、反対側に1Aと最近のリニューアル車が止まってましたが、そっちを休憩用にしないところがしっかりしてるな…近鉄。

「特急車内へは、特急券を買ってね(笑)」といったところか。


ここ最近はどこの鉄道会社もグッズ販売をやっていて、近鉄も例外ではありません。

東北新幹線E5系「はやぶさ」などの子供用ヘルメットはたまに見かけますが、近鉄特急「ひのとり」も。

観光列車の如く沿線にこだわるなら、東大阪市の「オージーケーカブト」製であってほしいところです。


行きの自転車置場を探していたときと、帰りに高安車庫北側に検測車「はかるくん」がいました。

これを展示してくれても………と思いました。

普段は来客を入れない、高安車庫の限られたスペースに、縁日にタクシー、ラグビーの「花園近鉄ライナーズ」ブースなどを詰め込んで混乱もなく、よくやったと思います。

無茶苦茶な混雑でもありませんでしたが。



電車賃片道300円、往復600円を嫌って自転車で行きましたが…

駐輪場代200円、近鉄レンタリース株式会社…………

ちゃっかりしてるね。近鉄グループ。
10月27日の東京からの帰りは、N700S限定運用の「ひかり663号」を選びました。

11号車に車椅子スペース6台分あるのが特徴で、同じN700Sでも車椅子スペースが2台分の初期車はN700Aと共通運用で、当日朝5:00まで決まらないようです。


新大阪〜博多で主に「こだま」で走るN700Aの8両編成化改造された車両は、グリーン車設定がなくても4〜6号車は元グリーン車で、おそらくフットレストと窓上の間接照明が無くなってるぐらいだと推測できます。


当初はDaisy×Daisyのライブ途中に離脱してでも、ライブ当日の26日に帰るつもりでしたが、最後まで見たくなったのと、26日は繁忙期料金、27日は通常期料金で、さらに「のぞみ」から「ひかり」に変更することで、浮いたお金を飲み食いに回しました。


親切な乗車位置案内。グリーン車のマークである、「四つ葉のクローバー」の表示。

ヨーロッパに憧れ、過去にフランスやドイツ、イタリア、イベリア(スペイン、ポルトガル)やイギリスなど西ヨーロッパ各国の鉄道旅行の本を読みまくってました。

が、

西ヨーロッパ各国はどの国も、日本のように「8号車 グリーン車」みたいな細かい表示は無く、大ざっぱにA、B、C、Dの札がぶら下がってる程度。

それも、10両以上の長い編成で3つ4つだけ。


また、2006年に競輪の入場曲などが一新され、その地乗りこと「選手紹介」のクラシック風の曲が気に入り、ラインを組む競輪選手の動きやグリーン車など特別車両の上品さと合わせ、自分に気持ち良く酔おうと考えました。

かなり普通車の乗客手のひらの上で踊らせて、見下してるような構成ですが、これも計算のうち。

元々は酒飲んでも、気持ち悪く酔うことは多々あれど、気持ち良く酔えなかったので「これで無理ならあきらめる!」みたいな気持ちもありました。


通常は列車到着時に競輪の選手入場曲を流しますが、この日はDaisy×Daisyのライブ帰り、そして夜ということで…

「太陽のお姫さま」から、「Aiolite」。
この曲を選手入場曲の代わりに流すのは、夜でかつ乗車する車両がお気に入りの場合限定です。

煌々(きらきら)星が 流れる宇宙(せかい)を
貴方とだから 見ることができる


20世紀末、いや、国鉄民営化前後、新幹線や有料の特急は座席のみならず、照明も凝った造りで夜は幻想的な雰囲気も演出しています。

電球色間接照明に大きな座席、椅子を深々と倒しつつ、285km/hでかっ飛ばす夜景はまさに、星が流れる世界そのものです。



発車から到着に流す曲も、野球の投手の「先発」、「中継ぎ」、「抑え」のように、発車後や走行中、下車前でだいたい決まってます。

乗った「ひかり663号」は、品川、新横浜、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜羽島、米原、京都と停車駅の多い列車だったので発車後の曲も多めです。

ClariSの「コネクト」と浜崎あゆみさんの「Boys & Girls」は発車後よく流します。

「コネクト」は「押し寄せる闇 振り払って 進むよ」とポジティブに突っ走る歌詞だし、

「Boys & Girls」は「輝きだした 僕らを誰が 止めることが出来るだろう」と、「止めれるものなら、止めてみろ!」の強気な歌詞です。


要は、曲の歌詞とグリーン車など特別車両の心地よさや優越感、自分の本音を三位一体にシンクロさせてます。

おかげさまで、特別車両で気持ち良く酔えそうな歌詞はあまり聴かない曲でも頭に入るご都合主義(笑)


下車前からしばらく、浜崎あゆみさんの「Fly high」を流すことも多いです。

「離れられずにいたよ ずっと 見慣れてる 景色があったから」で始まります。

特別車両は居心地良すぎて、離れたくないです。

ヨーロッパに行きたいからこそ、
「全てはきっとこの手にある ここに夢は置いていけない」

と高らかに歌えます。


新大阪、大阪、鶴橋、大阪上本町、大阪難波、大阪阿部野橋、天王寺など降りる駅に夢置き去りに出来ないでしょ!


乗車位置に並ぶ際、競輪の選手紹介曲を流すだけに、ノリは漢字やひらがなの「競輪」要素も。

曲の歌詞やリズムに合わせてヨコのハンドル捌き、ヘッドバッド、肘……まではしませんが(少し身体は動いたりします)。

ヘッドホンが嫌な音して故障したため、エアヘッドバッドしたら頭から外れたり音漏れで迷惑かけてしまう可能性もありますし…


ひとつ欲を言えば、奈良競輪で奈良所属の選手が1着になって、勝利の挨拶と記念品の投げ入れで流れる曲の音源が欲しいです。

2番のサビの前が「変わらない スタイルで 決めていこうか…」


暖かい季節は、月イチで奈良競輪のバンク走行会にさんがするから余計にね。