10月27日の東京からの帰りは、N700S限定運用の「ひかり663号」を選びました。

11号車に車椅子スペース6台分あるのが特徴で、同じN700Sでも車椅子スペースが2台分の初期車はN700Aと共通運用で、当日朝5:00まで決まらないようです。
新大阪〜博多で主に「こだま」で走るN700Aの8両編成化改造された車両は、グリーン車設定がなくても4〜6号車は元グリーン車で、おそらくフットレストと窓上の間接照明が無くなってるぐらいだと推測できます。
当初はDaisy×Daisyのライブ途中に離脱してでも、ライブ当日の26日に帰るつもりでしたが、最後まで見たくなったのと、26日は繁忙期料金、27日は通常期料金で、さらに「のぞみ」から「ひかり」に変更することで、浮いたお金を飲み食いに回しました。
親切な乗車位置案内。グリーン車のマークである、「四つ葉のクローバー」の表示。

ヨーロッパに憧れ、過去にフランスやドイツ、イタリア、イベリア(スペイン、ポルトガル)やイギリスなど西ヨーロッパ各国の鉄道旅行の本を読みまくってました。
が、
西ヨーロッパ各国はどの国も、日本のように「8号車 グリーン車」みたいな細かい表示は無く、大ざっぱにA、B、C、Dの札がぶら下がってる程度。
それも、10両以上の長い編成で3つ4つだけ。
また、2006年に競輪の入場曲などが一新され、その地乗りこと「選手紹介」のクラシック風の曲が気に入り、ラインを組む競輪選手の動きやグリーン車など特別車両の上品さと合わせ、自分に気持ち良く酔おうと考えました。

かなり普通車の乗客手のひらの上で踊らせて、見下してるような構成ですが、これも計算のうち。
元々は酒飲んでも、気持ち悪く酔うことは多々あれど、気持ち良く酔えなかったので「これで無理ならあきらめる!」みたいな気持ちもありました。
通常は列車到着時に競輪の選手入場曲を流しますが、この日はDaisy×Daisyのライブ帰り、そして夜ということで…

「太陽のお姫さま」から、「Aiolite」。
この曲を選手入場曲の代わりに流すのは、夜でかつ乗車する車両がお気に入りの場合限定です。
煌々(きらきら)星が 流れる宇宙(せかい)を
貴方とだから 見ることができる
…
20世紀末、いや、国鉄民営化前後、新幹線や有料の特急は座席のみならず、照明も凝った造りで夜は幻想的な雰囲気も演出しています。

電球色間接照明に大きな座席、椅子を深々と倒しつつ、285km/hでかっ飛ばす夜景はまさに、星が流れる世界そのものです。

発車から到着に流す曲も、野球の投手の「先発」、「中継ぎ」、「抑え」のように、発車後や走行中、下車前でだいたい決まってます。

乗った「ひかり663号」は、品川、新横浜、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜羽島、米原、京都と停車駅の多い列車だったので発車後の曲も多めです。
ClariSの「コネクト」と浜崎あゆみさんの「Boys & Girls」は発車後よく流します。
「コネクト」は「押し寄せる闇 振り払って 進むよ」とポジティブに突っ走る歌詞だし、
「Boys & Girls」は「輝きだした 僕らを誰が 止めることが出来るだろう」と、「止めれるものなら、止めてみろ!」の強気な歌詞です。
要は、曲の歌詞とグリーン車など特別車両の心地よさや優越感、自分の本音を三位一体にシンクロさせてます。
おかげさまで、特別車両で気持ち良く酔えそうな歌詞はあまり聴かない曲でも頭に入るご都合主義(笑)
下車前からしばらく、浜崎あゆみさんの「Fly high」を流すことも多いです。

「離れられずにいたよ ずっと 見慣れてる 景色があったから」で始まります。
特別車両は居心地良すぎて、離れたくないです。
ヨーロッパに行きたいからこそ、
「全てはきっとこの手にある ここに夢は置いていけない」
と高らかに歌えます。
新大阪、大阪、鶴橋、大阪上本町、大阪難波、大阪阿部野橋、天王寺など降りる駅に夢置き去りに出来ないでしょ!
乗車位置に並ぶ際、競輪の選手紹介曲を流すだけに、ノリは漢字やひらがなの「競輪」要素も。
曲の歌詞やリズムに合わせてヨコのハンドル捌き、ヘッドバッド、肘……まではしませんが(少し身体は動いたりします)。
ヘッドホンが嫌な音して故障したため、エアヘッドバッドしたら頭から外れたり音漏れで迷惑かけてしまう可能性もありますし…
ひとつ欲を言えば、奈良競輪で奈良所属の選手が1着になって、勝利の挨拶と記念品の投げ入れで流れる曲の音源が欲しいです。
2番のサビの前が「変わらない スタイルで 決めていこうか…」
暖かい季節は、月イチで奈良競輪のバンク走行会にさんがするから余計にね。