Love Letter | ポン太の映画三昧ブログ

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殆ど映画ネタに終始予定。
新旧ネタが入り混じるので
悪しからず。

先日の中山美穂の突然の訃報にはとても驚いた。歌手と
してヒット曲を連発する一方で女優として数々のドラマ
や映画で主演作をこなしていたが、転機となったのが
この「Love Letter」への出演である。

監督は「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
でTVドラマとして高評価を受けて注目を集め始めていた
岩井俊二で、「undo」「Picnic」という短編映画の後に
満を持して長編映画として「Love Letter」が制作された。

中山美穂扮する主人公が山で遭難して亡くなった婚約者
に手紙を出すが、それに返事が届く所から物語は始まる。
中山美穂は婚約者の中学時代の同級生が成長した現在を
二役として演じるというちょっと捻った構成だった。

小樽と神戸が舞台として描かれるが、特に小樽の風景が
印象的で、今も作品のファンが訪れる聖地となっている。
その映像を切り取った故・篠田昇の手腕が光り、音楽を
担当したRemediosの感傷的なメロディが作品を彩る。

物語には中学時代の回想シーンが何度か出て、個人的には
それらの場面に強く惹かれるものがあったが、今改めて
観直すとまた違った印象を持つのかもしれない。中学時代
を演じた柏原崇と酒井美紀も好演だった。

現代のシーンでは豊川悦司が中山美穂の相手役で関西弁を
話す軽妙な演技で印象を残したが、この二人は15年後に
岩井監督作の「ラストレター」でストーリー的な繋がりは
ないものの、再共演を果たしている。

ともかくこの作品に出演した事で中山美穂は高い評価を
受けて数々の映画賞を受賞し、その後の俳優人生を変える
大きな転機となった。自分もずっと好きな作品であるが、
もう暫く先で観直そうと思っている。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。