この作品の監督であるブライアン・シンガーが
途中降板した事は周知の通りだが、当初から
スタッフ・キャストとの折り合いが悪かったようだ。
プロデューサーのブライアン・メイも現場に顔を
出していたが、かなり緊張感が漂っており、その
場にいる事さえ躊躇するほどだったという。
日々現場は険悪になり、そしてある日を境に
シンガーは現場に来なくなったらしい。完全な
職場放棄である。遂にシンガーは20世紀FOX側
からクビを宣告され、当初の監督候補が呼び戻
されるという事態になった。
それからは現場は非常に和やかな雰囲気になった
そうだが、シンガーの時の緊張感とその後の現場
の両方のいい面が作品に反映されているとメイは
語っている。シンガーがどの程度まで関わって
いたかは不明だが、最初に撮影したシーンは何と
ライブエイドの場面だったという。
この作品のクライマックスであり、あのライブの
リアルな臨場感を作り上げたのはシンガーの功績
が大きかった事になるが、「X-MEN」でVFXを駆使
した作品を撮って来た経験があの場面に大いに
生かされたのだろう。
キャスト達はいきなりあの場面だったのでかなり
戸惑ったらしいが、ブライアン・メイやロジャー
・テイラーの前で楽器を弾いているフリをする
のがツラかったとも語っていた。本人達の前で
エアプレイをするのだから、その緊張感もハンパ
なかったろう。来るんやったら言うといてや!(泣)