なでしこが準決勝フランス戦に2-1で勝利し、女子サッカー史上初そして悲願のメダル獲得を決めた。
本当に苦しい試合だった。
なでしこのサッカーは出来なかったがまたしても勝負強さを発揮した。
それに勝利の女神も味方にすることが出来た。
まずこの試合だが、フランスはコンディションの影響もあってか前半は激しく来なかった。
守備をしっかりしてからカウンターを狙うサッカーをしてきたので、なでしこは中盤で比較的自由にボールを回すことが出来た。
試合に入りきる前に失点することの多いなでしこにとって、この入り方はラッキーだったと思う。
しかし攻撃に関してはチャンスをほとんど作ることが出来なかった。
フランスがしっかり守っていたのでスペースもほとんどなくサイド攻撃も仕掛けられない。
お互いチャンスが作れない膠着状態の中、思わぬ形で先制点が入る。
宮間のFKを相手GKが取り損ね、そこに反応した大儀見がゴールに押し込み待望の先制点。
前半を1-0でリードして折り返す。
後半に入ってからもフランスは思ったほど攻撃的に来なかった。
なでしこの時間帯で始まった後半開始早々またもや宮間のFKから追加点を挙げる。
ゴール前へのピンポイントクロスに阪口がヘッドを合わせゴールゲット。
リードを2点に広げた。
2点差になったことでフランスがようやく仕掛け始める。
それに対するなでしこの守備なのだが、ベンチからの指示なのか引いてしまった。
中盤を支配されたなでしこはボールを跳ね返すことしか出来ない。
ブラジル戦の守備とは異なり、本当に守備的なサッカーになってしまった。
もう少し落ち着けばキープ出来る場面でも無理に前線へパスを出しボールを失ってしまう。
押し込まれながらも全員で必死に耐えていたが、自陣で阪口がボール処理にもたついたところを奪われ速攻からとうとう失点を許した。
フランスがさらに勢いに乗って攻めてきたことでなでしこは完全に引いてしまった。
気持ちも守りに入ってしまい多くの選手がPA内に入ってしまうという非常に危険な状態に陥ってしまったのだ。
そして相手のドリブルを止めようとした阪口がPKを取られてしまう。
この時間帯に追いつかれたら正直ヤバかった。
相手の勢いを止めるのは無理だと思ったからだ。
しかし相手も相当プレッシャーだったのかPKは枠を外してしまう。
まだなでしこにはツキがある。
それでもフランスの猛攻は続いた。
大野に代わり投入された安藤も下がって守備をしてしまったため、マイボールになってもターゲットが大儀見しかいなくなってしまった。
大儀見がキープしても安藤のフォローが間に合わず孤立してしまうケースが増えた。
それでもこの日の大儀見は凄かった。
一人で相手ゴールまで持ち込みシュートを放つなど素晴らしい運動量だった。
ロスタイムを含めラスト10分は本当にキツかったと思う。
組織的な守備は崩壊していたが、全員が身体を張って必死で守っていた。
福元のスーパーセーブもなでしこを救った。
最後までヒヤヒヤしっ放しだったが、何とか守りきった。
本当にみんな頑張った。
念願のメダル獲得が決まったのだ。
まだ決勝が残っているが、まずはおめでとうと言いたい。
残り1試合も悔いのないよう全てを出し尽くして金メダルを獲得して欲しい。