観戦記 ビリー・ジョー・サンダースvsアルトゥール・アカボフ | ボクシング独我論~最高の技術と,戦術眼と,知識を,君に~

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試合結果:サンダース判定勝利

 

*何も出来ないシーンを多く作られたサンダース

 

幻のビリー・ジョー・サンダースアルトゥール・アカボフが争うWBOミドル級タイトル戦。

 

フェンサースタイルで華麗にリングを旋回する、いや華麗に旋回したかったお粗末サンダースをアカボフが小突き回しボコボコに打ちのめしたような試合内容。アカボフに体格やパンチがあれば序盤数ラウンズで試合は決していた位両者のボクシングの力には差があった。

 

サンダース、攻勢時はインサイドから通すリードのための斜スタンス、右半身のタメのキープ一辺倒、守勢時はアカボフのパンチから逃れるための左回り一辺倒と相対的に見ると立ち回り的にいくらなんでも攻防が分離しすぎだ。ちょっと話にならないレベルだ。いくらなんでも酷すぎる。


いくらサウスポー同士とは言え、この選手が世界チャンピオン。改めて、ミドル級の地盤沈下は深刻だ。冗談でなく、ボクシング史上で最もレベルが低いのでは?

 

p.s.
階級No1、2は言わずもがな。村田は現時点で3位を争う力がある。