車のフロントガラスに、まるで雪の結晶みたいな模様が凍りつく朝。
これ、実はかなりいろんな条件が揃わないと見られない現象らしいです。


放射冷却、湿度、風の弱さ……
すべてが噛み合ったときだけ、あの繊細な結晶がガラス一面に現れる。

そして今日の朝。
札幌の気温表示は−7℃。
でも正直、感覚的には二桁マイナス。
空気がキンと張りつめていて、
「あ、今日は本気だな」と分かる寒さです。

ガッチガチに凍りついたフロントガラスを前に、
今はエンジンをかけて、暖気しながら車内で待機中。
デフロスター全開でも、溶けるのは下からじわじわ。
この時間すら、北海道の冬の風物詩ですね。



ちなみに——
本州から来た方にありがちですが、
ここでお湯をかけるのは本当にやめてください。

この冷え込みだと、
・ガラスが割れる
・一瞬溶けて、さらに分厚く凍る
どちらか、もしくは両方いきます(笑)

北海道の冬は、急がず、焦らず、自然に溶かす。
これが一番安全。

皆さんも、くれぐれも
お湯なんぞかけないでくださいねー。
先日、札幌市東区の積雪量グラフを見て
「初代・獣王のスランプグラフみたいだな」と笑っていた。
上がったり下がったり、
積もったと思ったら溶ける。
期待させては肩透かし。
「今年は、このまま肩透かしで終わるのか?」
──そんな淡い期待も、正直あった。



ところが今日、
気象庁から出たニュースを見て、少し背筋が伸びた。
10年に1度レベルの低温・大雪。
1月20日以降、日本列島が一気に“真っ青”。
北海道だけじゃない。
東北、関東甲信、北陸、近畿、中国、四国、九州、
なんなら沖縄まで名前が出ている。
……あ、これ、知ってる流れだ。
去年もそうだった。
前半は拍子抜けするほど穏やかで、
「今年は楽かも?」なんて声が出始めた頃、
きっちり帳尻を合わせに来た。
そして一気に、
“去年モード”へ突入。
今回の予報を見る限り、
今年もどうやら同じルートに入りそうだ。
今までの
「積もっては溶ける」
「根雪になりきれない」
あの不安定な動きは、
本番前の助走だったのかもしれない。
獣王で言えば、
「天井手前で静かにハマってる状態」。
派手な演出はないけど、
内部的には、もう条件が揃っている──
そんな嫌な予感がする。
願わくば、
大当たりは来ないでほしい。
でも札幌の冬は、
期待しないときほど本気を出す。
去年と同じくらいの雪。
来ないなら、それに越したことはない。



訃報に触れ、胸の奥に静かな余韻が残っています。
久米宏さんが亡くなられました。81歳。1月1日に旅立たれたと聞きました。

僕らの世代にとって久米宏さんは、
単なる「有名司会者」ではなく、
テレビというメディアそのものの空気を変えた人でした。

真っ先に思い浮かぶのは
『ザ・ベストテン』での黒柳徹子さんとのダブル司会。
軽妙な掛け合い、予測不能な間、
そして出演歌手に向けて放たれる
「そんなこと、今聞く?」という質問。



でも、あれは無神経さではなかった。
相手を“商品”ではなく“人間”として見ていたからこそ出てくる問いだったと思います。
笑いながらも、どこか本質に触れてしまう。
あの感覚は、今のテレビではなかなか見られません。

その後の『TVスクランブル』、
横山やすし師匠との緊張感あるやり取り、
そして『ニュースステーション』。

良くも悪くも、
「ニュースは淡々と読むものではない」
「伝える側が、疑問を持っていい」
という、現在の報道番組の原型を作った存在でした。

賛否を恐れず、
視聴者と同じ目線で首をかしげ、
時には怒り、時には皮肉を交えながら語る。

あのスタイルは、
ニュースを“消費物”にしなかった最後の世代だったのかもしれません。

そして個人的に、強烈に記憶に残っているのが
福山雅治主演ドラマ『ガリレオ』での教授役です。



一言一言に重みがあり、
視線だけで場の空気を変える存在感。
長年「言葉」と向き合ってきた人にしか出せない説得力でした。

司会者、キャスター、俳優。
どの顔にも共通していたのは、
“問い続ける姿勢”だったように思います。

1月1日という節目に、
久米宏さんはこの世界を離れました。
2026年の幕開けを、どんな思いで眺めておられたのでしょうか。

テレビの向こう側で、
視聴者に考えるきっかけを投げ続けた人。

その功績は、これからも消えることはありません。

謹んで、心よりご冥福をお祈りいたします。