FULL METAL JAPAN 2026のラインナップを見ていて、ふと手が止まった。
マイケル・シェンカー・グループが出演するらしい。
名前を見た瞬間、「おっ」と思う自分も確かにいた。
でも、その気持ちはすぐに静かに引いていった。
あれ?
今回はマッコーリー・シェンカー・グループじゃないのか。
ボーカルはロビン・マッコーリー。
もちろん、それが悪いわけじゃない。
むしろ安定したいいボーカルだと思う。
ただ、なぜだろう。
どうしても“観たい”という衝動にはならなかった。
最近、こういうことが増えてきた気がする。
往年のベテランバンドの来日情報を見ても、昔みたいにワクワクしない。
「死ぬまでに一度は観ておきたい」
そんな感覚も、今の自分にはあまりない。
そして――問題はここからだ。
チケット代。
SS席で28,000円。S席でも23,000円。
……いや、ちょっと待ってくれ。
2万オーバーが“普通の顔”して並んでるの、どういう世界だよと思う。
昔の感覚で言えば、
「1万円ちょっとで高いな」って言ってたはずなのに、
今はその倍がスタートライン。
気づいたら、ライブが“気軽に行くもの”から
“覚悟を決めて行くもの”に変わってる。
ここにさらに、飛行機代と宿泊費が乗る。
札幌から行くとなると、軽く10万円コース。
もうライブじゃない。
ほぼ旅行だし、なんなら小さなイベント付きのパッケージツアーだ。
もちろん、それだけの価値を感じる人もいるだろうし、
それを否定するつもりはまったくない。
でも、自分の中では明確にラインを越えてきた感じがある。
「この金額を払ってまで観たいか?」
そう聞かれたときに、今回は迷いなくNOだった。
でも、ひとつだけ思ったことがある。
もし、これがドゥギー・ホワイトだったら――
たぶん、もう少し心は揺れていたと思う。
理由はうまく説明できないけど、
あの人の歌には“今”がある気がする。
ただ上手いとか、安定しているとかじゃなくて、
ライブで聴いてみたいと思わせる何かがある。
結局のところ、名前でも歴史でもなくて、
今の自分に刺さるかどうか。
それだけなんだろう。
昔好きだったバンドでも、
今の自分に響かなければ動かない。
逆に、そこが少しでも引っかかれば、
きっと迷わず動くんだと思う。
音楽の聴き方が変わったのか、
それとも自分が変わったのか。
まあ、たぶん両方なんだろう。
でも構成は歴代の名曲が並ぶらしいから盛り上がるだろうね。



