長かったワールドカップ2026が、スペインの優勝で幕を閉じました。



今回は日本代表の試合だけではなく、グループリーグから決勝まで数多くの試合を見ることができ、自分の中でも特別なワールドカップになりました。

今大会は本当にドラマの連続でした。

ジャイアントキリング、延長戦、PK戦、若きスターの誕生、ベテランたちの最後の挑戦。そして判定を巡って世界中で議論になった試合もありました。

サッカーの素晴らしさと難しさ、その両方を感じさせる大会だったと思います。

決勝はスペイン対アルゼンチン。

最後まで息をのむ展開となり、延長戦の末にスペインが1対0で勝利。2010年以来となる2度目のワールドカップ制覇を果たしました。

前回優勝メンバーが一人もいない新世代のスペインが世界一になったことは、本当に見事でした。19歳のヤマルを中心に、新たな黄金時代の始まりを予感させる優勝だったと思います。

そして、自分の中で今大会のベストバウトは、決勝ではなくイングランド対フランスの3位決定戦です。

まさかの6対4。

3位決定戦とは思えない撃ち合いで、最後まで攻め続ける両チームの姿には興奮しっぱなしでした。

決勝が1対0の究極の戦術戦なら、3位決定戦は10ゴールが生まれた究極の打ち合い。どちらもサッカーの魅力を存分に味わえる試合でした。

そして、日本代表も次の2030年へ向けて新たなスタートを切ります。

森保ジャパンがどこまで進化するのか。

スペイン黄金時代は続くのか。

43歳となるメッシは本当に最後のワールドカップに挑むのか。



4年後も、また世界中が寝不足になる熱い夏がやって来ることでしょう。

ありがとう、ワールドカップ2026。

たくさんの感動と、たくさんのドラマを見せてくれた最高の大会でした。
数ある大好きなボーカリストの中で、周りに「一番好き」と言う人にほとんど出会わないのがマイケル・モンローだ。

ハノイ・ロックス、ソロ、そしてエルサレム・スリム。どの時代も追いかけてきたが、彼ほど不運な運命を背負ったロックボーカリストを私は知らない。



ハノイ・ロックスは「時代を先取りしすぎたバンド」と言われるほど革新的だった。しかし、これから世界へ羽ばたこうという1984年、ドラマーのラズルが交通事故で帰らぬ人となる。その事故は、モトリー・クルーのヴィンス・ニールが運転する車で起きた悲劇だった。この出来事は、ハノイ・ロックスの未来だけでなく、ロック史そのものを変えてしまった。

悲しみを乗り越えたマイケルは、ソロ作品『Nights Are So Long』や『Not Fakin' It』を発表。そして、スティーヴ・スティーヴンスとの夢のプロジェクト、エルサレム・スリムを結成する。



しかし、その期待も長くは続かなかった。レコーディング中からメンバー間の溝が深まり、アルバム発表後に空中分解してしまう。そして、その後スティーヴ・スティーヴンスはヴィンス・ニールのソロ活動へ参加することになる。

偶然とはいえ、マイケルの音楽人生を振り返ると、重要な転機のたびにヴィンス・ニールの名前が現れる。その因縁めいた巡り合わせには、何とも言えない複雑な思いを抱いてしまう。

それでも私はマイケル・モンローを追い続けた。

ところが、その後に登場したデモリッション23を聴いた時は、正直ショックだった。



「マイケル、それが本当にやりたい音楽なのか?」

思わずそう言いたくなった。

もちろん演奏のレベルは高い。決して下手な作品ではない。しかし、私にはマイケル・モンローの最大の魅力だった"ドライブ感"が完全に失われているように聴こえた。

ハノイ・ロックスや『Not Fakin' It』には、車のアクセルを踏み込みたくなるような疾走感があった。風を切りながら走るようなロックンロール。その感覚こそがマイケル・モンローの個性だった。

ところが、デモリッション23にはその高揚感が感じられない。

音は重く、演奏はタイト。しかし、前へ前へと転がっていく勢いがない。

私にとっては、あのアルバムではアクセルを踏めない。

好き嫌いは人それぞれだし、高く評価するファンがいることも理解している。それでも、長年マイケルを聴いてきた一人としては、あれは彼本来の魅力が最も薄れてしまった作品だと感じている。

それでも私は、マイケル・モンローというボーカリストが大好きだ。

どれだけ不運に見舞われてもロックンロールを歌い続け、ステージを走り回る姿は、今もなお唯一無二の存在であることに変わりはない。


今から35年前、タワーレコードでMandy Meyerの新しいバンドというだけで、Katmanduのアルバムを購入しました。




ジャケットは真面目なのか、それとも狙っていたのか分かりませんが、とにかくインパクト抜群。当時は神秘や超常現象をモチーフにしたアートワークも珍しくなく、このジャケットは見事に目を引いていました。



肝心のアルバムの内容は、ASIAをもう少しハードロック寄りにしたようなサウンドだった記憶があります。

「記憶があります」と書いたのには理由があります。

実はこのアルバム、友人に貸したところ、その友人がさらに別の友人へ貸してしまい、そのまま戻ってきませんでした。

そう、いわゆる「借りパク」です(笑)。

それ以来、一度も聴くことなく35年が過ぎました。

ところが最近、ふとこのアルバムのことを思い出しました。

バンド名も曲名も忘れていたのに、不思議とあの強烈なジャケットだけは鮮明に記憶に残っていたんです。

記憶を頼りに調べてみると、無事にKatmanduへたどり着くことができました。

さらに検索すると、ヤフオクで327円で出品されているのを発見。

35年間「幻のアルバム」だった作品が、今ではワンコイン以下で手に入るかもしれないとは、何とも不思議な気分です。

買うべきか、買わざるべきか…。

たぶん落札して最初の1曲を再生した瞬間、35年前の記憶が一気によみがえってくるんだろうな、と思っています。