ガッツ石松さんが76歳で亡くなられたという。
元WBC世界ライト級チャンピオン。
そして、日本人なら誰もが知る「ガッツポーズ」の生みの親。
ボクシングファンはもちろん、テレビで活躍する姿を見て育った世代にとっては、とても身近な存在だった。
ガッツさんの魅力は、世界チャンピオンなのに偉ぶることなく、どこか親しみやすい人柄だったと思う。
天然キャラとしてお茶の間を笑わせ、「OK牧場!」という言葉まで流行語になった。
でも、その裏には、世界の頂点まで上り詰めた本物のボクサーとしての強さがあった。
北海道民の自分としては、やはり『北の国から』が印象深い。
五郎の同級生で幼なじみ。
草太が通うボクシングジムの会長として、連続ドラマの頃から登場し、その後のスペシャル版にも顔を見せてくれた。
決して派手な役ではない。
でも、富良野の町で昔から暮らしている人のような自然な存在感があって、『北の国から』という作品を支える大切なファミリーの一人だった。
そして、個人的に忘れられないのが、ハリウッド映画『ブラック・レイン』。
出演時間は長くない。
それでも、マイケル・ダグラス演じるニューヨーク市警の刑事に食ってかかる古参のチンピラ役は、強烈な印象を残した。
「あ、この人、本当に強い人なんだ。」
そう感じさせる説得力があった。
世界チャンピオンであり、俳優であり、タレントであり。
そして、いつもどこか愛嬌があって、人を笑顔にしてくれる人だった。
ガッツ石松さんが残した「ガッツポーズ」は、これからも誰かが勝利を喜ぶたびに、自然と受け継がれていくのだろう。
考えてみると、自分たちは日常の中で何気なくガッツポーズをしている。
そのたびに、世界を驚かせ、日本中を笑顔にしてくれた一人のチャンピオンのことを、少しだけ思い出すのかもしれない。
ガッツ石松さん。
たくさんの夢と笑い、そして勇気をありがとうございました



