レコード大賞のノミネート作品が発表になりましたね。
……えっ、まだレコード大賞って続いてたの!? というのが素直な感想です(笑)

そして驚いたのは、ノミネートされてる曲の“ほぼ全て”を知らないという事実…。
ここまで音楽が細分化された時代に、特定の賞で「今年の代表曲」を決める意味ってどれくらいあるんだろう?とも思ったりします。

とはいえ、これはこれで年末の恒例行事。
「今年も終わるな〜」と気付かせてくれる風物詩のひとつなのかもしれませんね。



エリック・クラプトンのキャリアの中でも、
“本当のクラプトン”が最も濃く刻まれた一枚が、
1994年のブルース・カバーアルバム 『From The Cradle』 だ。



アンプラグドや「Tears in Heaven」の大成功で
ポップス寄りのイメージが強くなっていた時期に、
クラプトンは突然、全曲ブルースの古典という
原点直球のアルバムを出してきた。

録音はほぼ一発録り。
飾り気ゼロ、技術誇示ゼロ。
ただブルースへの深い愛だけで成立している作品だ。

中でも圧倒されるのが、
マディ・ウォーターズの楽曲のカバー。

「Hoochie Coochie Man」
「I’m Ready」
など、クラプトンの声とギターの“枯れと深み”が
異常なほどハマっている。

コピーでもなく、リスペクトだけでもない。
これはもう“継承”。
ブルースの源流をそのまま自分の血として鳴らしている感じだ。

クラプトンはよく言っていた。
「ブルースを弾いている時だけ、自分に戻れる」と。
このアルバムは、その言葉の真意を最も感じられる一枚。

ヒット曲も派手なギターもないけれど、
クラプトンの本質を知るには欠かせない名盤。
久しぶりに鳴らしてみると、
あの頃以上に深く響く。


ブルース好きなら間違いなく“刺さる”作品。
今、改めて針を落としたい一枚。
世にも奇妙な物語の中でも、”感動編の頂点”と言われ続けている
役所広司主演の「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」。



今回、ついに解禁ということで久しぶりに放送されましたが、
まさか35年ぶりに見ることになるとは…当時はビデオ録画していなければ再視聴なんて不可能だった時代。
だから今回の放送は、本当に“奇跡の再会”でした。

久々に見たけど──
ショートムービーとして今でも余裕で通用するクオリティ。
役所広司の演技はもちろん、物語の構成、余韻、伏線回収、
どれを取っても“世にも奇妙”が本気で作っていた時代の象徴みたいな作品。

ただの不思議話やホラーではなく、
人生・家族・後悔・温かさが全部つまった奇跡の物語で、
今見ても間違いなく胸が締めつけられる。

当時の空気感・映像・演出の丁寧さって、やっぱり凄い。
35年経っても色褪せないどころか、むしろ今の時代だからこそ響く部分もあった。

「世にも奇妙な物語」の真骨頂って、
怖さやどんでん返しだけじゃなくて、
こういう“心に残る一本”なんだよなと改めて感じた回でした。