計算 その14(灘中 2010・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

筆算のくり上がりが頭の中でできるかがポイントです。

 

問題

6けたの整数ABCDEFで,いちばん上の位の数字Aを一番下の位に移した数BCDEFAがもとの数の3倍になるものは、ちょうど2つあります。このような数ABCDEFのうち大きい方をxとすると,x=( ① )です。

また,x/999999をできる限り約分した分数は( ② )です。

 

 

解説

3倍してもけた数が増えないAは1、2、3のみが該当します。

A=1のとき

1BCDEF×3=BCDEF1

下1桁が3倍して1になることより、F=7とわかります。Eは3をかけた数に2を足して7になるので、E=5とわかります。同様にD=8、C=2、B=4となります。

このとき、ABCDEF=142857

A=2のとき

2BCDEF×3=BCDEF2

これも上記と同様にABCDEF=285714とわかります。

以上より、x=285714で、285714/999999=2/7です。

① 285714 ② 2/7