速さと比 その20(筑波大学附属駒場中 2008) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

算数は読解力、なんとなくそんな言葉を思い出す問題です。

 

問題

学校から公園までの道の途中に,A地点とB地点がこの順にあります。

花子さんは,午前9時に徒歩で学校を出発し,公園へ向かいました。途中A地点で7分間休み,B地点でも12分間休みました。

太郎くんは,午前9時20分に自転車で学校を出発し,途中で休まずに公園まで行き,そこで,7分間休んだ後,学校に向けて公園を出発しました。

この間,午前9時28分にA地点の手前のP地点で,太郎くんは花子さんを追い抜きました。また,太郎くんは公園を出発してから10分後にB地点を通過し,そのときちょうど花子さんがB地点に着きました。

次の問いに答えなさい。

ただし,太郎くんの自転車の速さと花子さんの歩く速さは,それぞれ一定であるとします。

 

⑴ 太朗くんの速さは花子さんの速さの何倍ですか。

⑵ P地点とB地点の間の距離は,B地点と公園の間の距離の何倍ですか。

⑶ 花子さんが公園に着いたのは午前何時何分ですか。

 

 

解説

P地点までの時間を考えると、花子さんは28分、太郎くんは8分で行っていますので、速さの比は太郎くん:花子さん=7:2となり、太郎くんは花子さんの7÷2=3.5倍の速さとわかります。

⑴ 3.5倍

2人とも、次に出会うまでの休憩時間は同じ7分ですので、休憩時間は無視して考えます。

このとき、花子さんはP地点からB地点まで2だけ進む間に、太郎くんはP地点から公園まで、公園からB地点まで7だけ進みます。

そうすると、B地点から公園までの往復の道のりは7-2=5となりますので、P地点から公園までは5÷2=2.5と求まります。

よって、求める値は2÷2.5=0.8倍となります。

⑵ 0.8倍

太郎くんは2.5の道のりを10分で進みます。そうすると、P地点から公園までの2+2.5=4.5の道のりは10÷2.5×4.5=18分で進み、これは花子さんの場合18×3.5=63分かかることになります。

そうすると、花子さんは午前9時28分+63分+7分+12分=午前10時50分に公園に到着することがわかります。

⑶ 午前10時50分