因数の問題 その31(灘中 1999・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

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標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

最悪、総当たりでもなんとかなりますが、これを短時間で解くためには因数の考えが重要です。

 

問題

ある学校の1年生は4クラス,2年生は5クラスである。各学年の1クラスの人数はそれぞれ同じで,40人以下である。学年全体の人数は2年生の方が31人多いが,1クラスの人数は1年生の方が多いという。1年生全体の人数は□人である。

 

 

解説

1年生の4クラスの人数+31=2年生の5クラスの人数ということから、1年生1クラスの人数×4+31が5の倍数になります。

このとき、1年生1クラスの人数×4+31は下1桁が5か0になりますが、4の倍数に下1桁が9になるものはありませんので、1年生1クラスの人数×4は下1桁が5-1=4になります。

すると、考えられる1年生の人数は36人、31人、26人、21人、…と4をかけて下1桁が4になる数です。

1年生の1クラスが36人のとき…2年生の1クラス:(36×4+31)÷5=35人

1年生の1クラスが31人のとき…2年生の1クラス:(31×4+31)÷5=31人

あとは2年生の方が1クラスの人数が多くなりますので、不適です。

よって、求める値は36×4=144人となります。

144人