規則性 その12(甲陽学院中 2016・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

ちょっと面倒な問題です。

 

問題

高速道路を500台の車が90mずつ間をあけて,時速72kmで同じ方向に一列に並んで走っていました。ところが,午前10時に先頭の車が速さを時速36kmに落としたので,後ろに続く車は前の車との間が40mになると次々に速さを時速36kmに落としました。そして前から100台目の車が速さを落とした瞬間,先頭の車が速さを時速90kmに上げたので,後ろに続く車は前の車との間が100mになると次々に速さを時速90kmに上げました。車の長さは考えないものとします。

⑴ 前から100台目の車が速さを落とすのは,午前何時何分何秒ですか。

⑵ 時速36kmで走る車がなくなるのは,午前何時何分何秒ですか。

 

 

解説

時速72km=秒速20m、時速36km=秒速10mです。

1台目と2台目の間が40mになるのは1台目が速度を落としてから(90-40)÷(20-10)=5秒後です。100台目までにこれが99回続くので、99×5=495秒=8分15秒後の午前10時8分15秒に100台目が速度を落とします。

⑴ 午前10時8分15秒

時速90km=秒速25m

2台目が時速90kmになるのは、(100-40)÷(25-10)=4秒後です。

そうすると、⑴の時間以降、20秒の間に時速36kmになる車が4台、時速90kmになる車が5台あることがわかります。

午前10時8分15秒の時点で時速36kmの車は99台で、残り1台は20秒待たなくても、その時点でカウントすることを考慮すると、20×98=1960秒後に時速36kmの車が残り1台になり、1960+4=1964秒後に残り1台が時速90kmとなります。

このとき、最後の1台は先頭から100+98×4+1=493台目で、500台のうちに入っていることが確認できます。

よって、求める時間は10時8分15秒+1964秒=10時8分15秒+32分44秒=10時40分59秒です。

⑵ 午前10時40分59秒