場合の数 その17(灘中 2010・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

今日も灘です。

そこまで目新しさがあるわけではありませんが、解いてみて、素直に面白いと感じられる学校です。

 

問題

4けたの数ABCDを考えます。ただし,A,B,C,Dには同じ数字があってもよいとします。数字の並びを逆にしたDCBAがABCDより大きい4けたの整数となるようなABCDは全部で( ① )個あります。また,DCBAがABCDと等しい4けたの整数になるようなABCDすべての合計は( ② )です。

 

 

解説

実際にどのような数があるかを考えると2232と2322のように百の位で決するものと、3214と4123のように千の位で決するものがあります。

⑴百の位で決するとき

千の位、一の位は同じ数になるので1から9の9通り

百、十の位は十の位が常に百の位より大きくなるので、(0,1)から(8,9)まで考えられます。

これは9+8+7+…+2+1=45通り

つまり、⑴の条件は45×9=405個の数が考えられます。

⑵千の位で決するとき

千の位は一の位より常に小さいので、(1,2)から(8,9)まで考えられます。

これは1+…+8=36通りになります。

百の位、十の位は0から9までのどのような数でも構わないので10×10=100通りです。

このとき、⑵は36×100=3600個となります。

よって、求める数は4005個となります。

① 4005個

1001+1111+1221+…+2002+…+9009+…+9999にて求めることができる。

これを見ると

千の位の和:1000×(1+2+…+9)×10=450000

百の位の和:100×(0+1+2+…+9)×9=40500

十の位の和:10×(0+1+…+9)×9=4050

一の位の和:(1+2+…+9)×10=450

より、合計は450000+40500+4050+450=495000となります。

② 495000