条件整理 その5(灘中 2005・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

書き出しが功を奏する問題です。

理屈もあるかもしれませんが、それを考えている閑に書き出すのが吉。積と和の差が4というのは、かなり小さい数とわかれば書き出しに難はありません。

 

問題

異なる3つの整数があって,この3つの整数の積は,この3つの整数の和より4だけ大きい。このような3つの整数の組は,2組考えられるが,そのうち,最大の整数が4となる組について3つの整数の積は( ① )であり,もう一つの組において,3つの整数の積は( ② )である。

 

 

解説

まず、一番小さな3つの整数の積は1×2×3=6で和は1+2+3=6となります。

このときはありえないので、次に小さいものを考えます。1×2×4=8、1+2+4=7でこれも違います。

その次に小さなものを考えます。1×3×4=12、1+3+4=8で、これは成り立ちます。

差を小さくコントロールするためには1が必要そうなので、1を入れて考えます。

異なる3つの整数を1、A、Bとします。

A×B-(A+B+1) =4

このとき、A×B-(A+B)=A×(B-1)-B=5です。

すると、{A×(B-1)、B}={7、2}、{8、3}、{9、4}…となります。。

このとき、前から試すと、(A、B)=(7、2)、(4、3)と、求める2組が見つかります。

よって、求める答えは12、14とわかります。

① 12 ② 14